
ソン・フンミン選手ら韓国代表も目標とするAFCアジアカップ2027について、開催国サウジアラビアの治安懸念を理由に、大会の1年延期という選択肢が浮上しています。アジアサッカー連盟(AFC)のサルマン・ビン・イブラヒム・アル・ハリファ会長が、公式見解として延期の可能性を排除しない姿勢を示しました。
治安悪化とスポーツイベントへの影響
サウジアラビア国内では、イエメンのフーシ派による主要施設への攻撃が相次いでおり、国際的な安全に対する懸念が高まっています。特に首都リヤドのキング・ハーリド国際空港が標的となり、人的被害が発生したほか、航空便の運航が停止する事態となりました。
この影響はスポーツ界にも広がっており、サウジアラビアで開催予定だった「FIFAeファイナル」の延期や、テニスのイベント「シックス・キングス・スラム」の日程変更が既に決定しています。また、AFCチャンピオンズリーグ・エリートの一戦でも治安警報の影響により試合開始が遅れるなど、現場レベルでの影響も顕在化しています。
AFC会長の公式コメントと今後のスケジュール

AFCのアル・ハリファ会長は、スイス・チューリッヒで行われたFIFA評議会後の取材に対し、状況を静観する意向を明らかにしました。「地域の情勢は急速に変化する可能性があるため、11月末まで状況を見守る」とした上で、「必要であれば大会を1年延期し、2028年に開催することも選択肢の一つである」と語っています。なお、大会は現時点で2027年1月7日から2月5日までの開催が予定されており、開幕戦と決勝戦はリヤドで行われる見込みです。
韓国代表およびソン・フンミンへの影響

今回の延期検討は、韓国代表チームの長期的な強化計画に大きな影響を与える可能性があります。特に、アジアカップ制覇を悲願とするソン・フンミン選手にとっては、もし2028年に延期された場合、選手キャリアにおけるコンディション調整や年齢的な要素が新たな変数となります。また、ロベルト・モレノ監督体制下でのチーム作りにおいても、スケジュール変更は契約や準備期間の見直しを迫る材料となり得るでしょう。
現段階で正式な決定はなされておらず、大韓サッカー協会(KFA)もAFCと密接に連携を図りながら、今後の治安状況を注視しています。今後、11月末を期限としたAFCの判断に注目が集まります。


