
ブラジルが2026北中米ワールドカップ(W杯)でベスト16敗退を喫した後の余波が、依然として収まっていない。今回はルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ・ブラジル大統領までが公の場で代表チームと選手団を強く批判した。
ルーラ大統領は14日、サンパウロ州のマウア工科大学を訪問した際、ブラジルサッカー代表チームを厳しく批判した。ブラジルメディア「UOL」によると、ルーラ大統領はまず選手たちの帰国問題を叱責した。ブラジル代表チームは大会直後、選手団がそれぞれ休暇に出かけ、主将のダニーロだけが代表チームのチャーター機でブラジルに帰国した。残りの選手たちは欧州や米国などでそのまま休暇に入った。
これに対しルーラ大統領は「代表チームと共にブラジルへ戻った選手はたった一人だった。本当に恥ずかしいことだ」とし、「(優勝していれば)空港で多くのファンが歓迎してくれただろうが、今は誰もいない」と批判した。

大統領はカルロ・アンチェロッティ監督に対しても皮肉を込めた冗談を飛ばした。ルーラ大統領は「アンチェロッティは攻撃的なロボットを一人獲得しなければならないかもしれない」とし、「エムバペやハーランドのように走るロボットなら、ブラジルをW杯優勝に導けるだろう」と揶揄した。
ブラジルは今大会のベスト16でノルウェーに1-2で敗れ、1990年イタリアW杯以来36年ぶりとなる早期敗退を喫した。2002年日韓W杯優勝以降、6大会連続での頂点挑戦にも失敗した。名将アンチェロッティ監督を招聘したものの、期待を下回る成績で終わった。
ブラジルメディアは、ルーラ大統領の発言を、代表チームの攻撃力不足と近年のブラジルサッカーの競争力低下を指摘した象徴的な表現として解釈している。
大会終了後、ブラジル国内ではサッカー界全体に対する批判も続いている。「サッカーの王様」ペレの娘ケリー・ナシメント氏はロイターとのインタビューで「ブラジルのサッカーシステムは崩壊している」とし、「問題は選手個人ではなく、透明性と責任感が欠如した構造にある」と指摘した。伝説的なストライカーのロマーリオもアンチェロッティ監督の解任を公然と要求しており、現地メディアやファンの間でも世代交代と代表チームの改革を求める声が高まっている。



