
米テキサス州の店でカウボーイハットを選び、自分に気づかない人々の前ではおどけていたずらを仕掛けた。ピッチ上では長い髪を束ね直してから守備陣に向かって突進し、勝利後には仲間たちと「バイキング・ロー」のセレモニーを披露した。
アーリング・ハーランド(25・ノルウェー)は、2026 FIFA北中米ワールドカップにおいて、ゴールだけでなく行動一つひとつで話題をさらった選手だった。米CNNは14日、ハーランドについて「今大会の非公式な最高スター」と評した。
ハーランドは今大会で5ゴールを挙げ、ノルウェーを史上初のワールドカップベスト8に導いた。特にブラジルとのラウンド16では2ゴールを決め、2-1の勝利の立役者となった。ノルウェーはイングランドとの準々決勝で延長戦の末に1-2で敗れたものの、史上最高成績を記録した。

ハーランドの存在感はピッチ内にとどまらなかった。
ワールドカップ期間中、インターネットやSNSにはハーランドの日常を収めた映像や写真が次々と投稿された。カウボーイハットを自ら選ぶ姿から、自分に気づかない人々にいたずらを仕掛ける場面、移動中に携帯電話で通話する姿まで、そのほとんどが特別な演出なしに撮影されたものだった。
ファンが注目したのは、ハーランドの自然体な態度だった。世界的なスター選手たちが概して徹底的に管理されたイメージを見せるのに対し、ハーランドは自分をあえて飾ろうとしない。インタビューでも用意された言葉ではなく、その瞬間に浮かんだ考えを話し、予想外のジョークを飛ばす。

イングランドとの準々決勝を控えても同様だった。彼は英メディアに対し、「イングランドの選手たちにもっとプレッシャーをかけてくれ」と笑いながら語った。相手を挑発する言葉ではあったが、攻撃的に聞こえるよりも、ハーランド特有のいたずらっぽい自信として受け止められた。
普段の好みも彼のイメージを形作る要素だ。ハーランドはYouTubeチャンネルを自ら運営しており、生乳を好んで飲むことを明かしてきた。ケバブピザが好きだと語り、過去には自らラップの映像を制作したこともある。世界最高のストライカーという名声に似合わないほど平凡で風変わりな一面が、かえってファンの関心を引いた。
だからといって、ハーランドの人気がショーマンシップだけで作られたわけではない。彼は徹底した食事管理とトレーニングで体を鍛え、試合では強い勝負欲を見せる。194cmの巨大な体格でDFと競り合いながらも、瞬間的な加速と正確なシュートでゴールを生み出す。

ブラジル戦の勝利後には、仲間を率いて「バイキング・ロー」のセレモニーを行った。選手たちが二列に座って拍手をしながら体を動かすノルウェー式の祝福シーンの中心にもハーランドがいた。試合後に携帯電話で誰かと通話する姿さえも、ファンの間で話題となった。
CNNは「サッカーをよく知らない人でも、ハーランドが特別な選手であることは容易に感じ取れる」と評した。大きな体格と爆発的な得点力はサッカーファンでなくてもすぐに理解でき、ピッチの外では親しみやすく率直な姿で大衆との距離を縮めているということだ。
ハーランドのワールドカップはベスト8で幕を閉じた。しかし今大会で彼は、世界最高のストライカーという評価を超え、大衆的なスターとしての存在感を広げた。ゴールを決める時は冷静で、ピッチの外ではいたずらっぽく率直だった。実力と人間的な魅力を同時に見せたハーランドは、ノルウェーの敗退後も今大会を代表する顔の一人として残った。


