
イングランドが乱打戦の末にフランスを破り、2026北中米ワールドカップ(W杯)で3位を占めた。フランスのキリアン・エムバペはマルチゴールを決め、W杯歴代最多得点記録を塗り替えたものの、チームの敗北によりその輝きはかすんでしまった。
イングランドは20日、米フロリダ州マイアミ・スタジアムで行われた2026北中米W杯3位決定戦で、フランスを6-4で制した。計10ゴールが飛び出した今試合は、今大会最多得点試合であり、W杯3位決定戦における歴代最多得点試合として記録された。
主役はブカヨ・サカだった。サカは前半31分と前半アディショナルタイムの連続ゴールに加え、後半38分にはペナルティキックまで成功させ、ハットトリックを達成した。イングランドの選手がW杯3位決定戦でハットトリックを記録したのは今回が初めてである。
イングランドは試合開始3分でデクラン・ライスのミドルシュートにより先制した。続いて前半13分、エズリ・コンサがヘディングで追加点を挙げ、サカが2ゴールを加えて前半を4-0と大きくリードして終えた。
フランスは後半に入り、大反撃に出た。
ディディエ・デシャン監督はウスマン・デンベレ、ブラッドリー・バルコラ、ダヨ・ウパメカノらを一挙に投入し、勝負に出た。
その効果はすぐに現れた。後半7分、キリアン・エムバペが今大会9号ゴールを決めて追撃の火種を灯し、バルコラが追加点を挙げて2-4まで詰め寄った。

後半26分には、エムバペがマイケル・オリーズのパスを受けて再びゴールネットを揺らした。
このゴールでエムバペはW杯通算22ゴールを記録し、リオネル・メッシ(21ゴール)を抜いてW杯史上最多得点者となった。今大会でも10ゴール目を記録し、1970年メキシコ大会のゲルト・ミュラー(旧西ドイツ)以来、56年ぶりとなる二桁得点者に名を連ねた。さらに、リオネル・メッシ(アルゼンチン)を2ゴール差で突き放し、今大会のゴールデンブーツ争いでもトップに立った。
しかし、イングランドも簡単には崩れなかった。
後半38分、マロ・グストの反則で得たペナルティキックをサカが冷静に成功させてハットトリックを完成させ、後半アディショナルタイムには途中出場のジュード・ベリンガムが華麗な個人技で守備をかわし、ダメ押しゴールを決めた。
ベリンガムは今大会7号ゴールを記録し、イングランド選手による1大会最多得点の新記録も樹立した。
フランスは終了直前にデンベレが1点を返したが、勝負を覆すには時間が足りなかった。
トーマス・トゥヘル監督はハリー・ケインとベリンガムをベンチスタートさせるなど大幅なローテーションを敢行したが、サカを筆頭とした攻撃陣が爆発し、有終の美を飾った。
一方、14年間フランスを率いてきたディディエ・デシャン監督は、代表チームでの最後の試合を敗戦で終えることとなった。彼は2018ロシアW杯優勝と2022カタールW杯準優勝を導いたが、今大会では準決勝でスペインに敗れたのに続き、3位決定戦でも涙をのんだ。

イングランドは今大会3位となり、1966年の自国開催大会での優勝以来、最高成績を収めた。これで2026北中米W杯は、20日に行われるスペインとアルゼンチンの決勝戦を残すのみとなった。


