
アンドレア・ピルロ氏が、ロシアの賭博業者とのスポンサー契約をめぐる政治的論争により、イタリア代表監督の候補から除外された。
ピルロ氏は27日、自身のソーシャルメディアを通じて「昨夜、私がもはやイタリア代表監督の候補ではないという知らせを受けた」と明らかにした。
ピルロ氏は、アラブ首長国連邦(UAE)のクラブであるドバイ・ユナイテッドの監督職を退き、イタリア代表を率いる準備を進めていたとされている。しかし、彼がロシアの賭博業者「フォンベット(Fonbet)」のアンバサダーを務めている事実が明らかになると、イタリアの政界から反対の声が上がった。一部の政治家は、ロシアのウクライナ侵攻を批判し、ウクライナを支援してきたイタリアの代表チーム監督が、ロシア企業と商業的な関係を維持することは不適切だと主張した。
ピルロ氏は、フォンベットとの契約はUAEで活動する過程で締結された純粋な商業・スポーツ協力であると釈明した。彼は「当該協力に政治的な意味を持たせることは、私が表明したこともなく、持ち合わせてもいない信念を押し付けるものだ」とし、「イタリアに対する愛情は、特定の職責とは関係なく、私の歴史とアイデンティティの一部である」と語った。
ピルロ氏は2006年のドイツW杯でイタリアの優勝を導いた中心選手だったが、指導者としてはユヴェントスやサンプドリアで期待に及ばなかったという評価を受けていた。
イタリアサッカー連盟は以前、ブラジル代表監督のカルロ・アンチェロッティ氏や、元マンチェスター・シティ監督のペップ・グアルディオラ氏に代表監督就任を打診したが、いずれも断られていた。ピルロ氏は事実上の第3候補だったが、パオロ・マルディーニ・イタリア代表テクニカルディレクターは、彼が若い選手の起用や攻撃的な戦術に積極的である点を高く評価していたと伝えられている。ピルロ氏の候補除外の過程で、マルディーニ氏が不満を抱き、就任16日目にして辞任を検討しているという報道も出ている。
イタリアは昨年、W杯予選の初戦でノルウェーに敗れた後にルチアーノ・スパレッティ監督を解任し、後任のジェンナーロ・ガットゥーゾ監督もボスニア・ヘルツェゴビナとのプレーオフ敗退後、今年4月に双方合意の上で退任した。イタリアは近年、W杯本大会への出場を3回連続で逃しており、代表チームの運営全般に対する批判を浴びている。新監督候補としては、過去に代表を率いたロベルト・マンチーニ氏やアントニオ・コンテ氏の名前が再び挙がっている。サウジアラビアのプロリーグで活動中のシモーネ・インザーギ元インテル監督も候補に含まれる可能性がある。最終的な決定権は、今年6月にイタリアサッカー連盟会長に選出されたジョヴァンニ・マラゴ会長が握っている。
イタリアは来る9月と10月、ベルギー、トルコ、フランスを相手にUEFAネーションズリーグの試合を行う予定である。


