
米プロ野球メジャーリーグ(MLB)にデビューした新人が、初試合の最初の3打席すべてをホームランで飾るという歴史的な快挙を成し遂げました。
セントルイス・カージナルスの外野手ジョシュア・バエス(23)は16日、米イリノイ州シカゴのリグレー・フィールドで行われたシカゴ・カブスとの遠征試合に出場し、3本塁打5打点という驚異的な記録をマーク。チームはカブスを8-4で下しました。MLBデビュー戦でホームラン3本を放った選手は、バエスが史上初めてとなります。
伝説は最初の打席から始まりました。バエスは1回、カブスの先発マシュー・ボイドが投じた自身のメジャー初球を強振し、センターのフェンスを越える飛距離約137mの特大弾を叩き込みました。メジャーの舞台で最初に見た球を、そのままデビュー初本塁打という最高の結果につなげたのです。
3-3の同点で迎えた4回には、フルカウントからボイドのチェンジアップを完璧に捉え、レフトフェンスを越えるソロホームラン。セントルイスに再び4-3のリードをもたらす勝ち越し弾となりました。
バエスの勢いは止まりません。6回に迎えた3度目の打席では、ボイドのスライダーを流し打ちし、ライトフェンスを越える2ランホームランを放ちました。ストレート、チェンジアップ、スライダーと、異なる球種をすべて攻略し、圧巻のホームラン3本を完成させたのです。

バエスは今シーズン、トリプルAのメンフィスで103試合に出場し、打率0.256、34本塁打、90打点、21盗塁を記録した実力者です。MLBパイプラインが選ぶセントルイスの有望株ランキングでも3位に名を連ねており、満を持してのメジャー昇格でした。
試合後、バエス自身も「信じられない」と驚きを隠せない様子でした。カブスのクレイグ・カウンセル監督も、多彩な球種を打ち分けたバエスの対応力に脱帽し、この日の試合を完全に支配したと高く評価しています。
ポストシーズン争いが激化するシーズン終盤、トリプルAで34本塁打を放った強打者を呼び寄せたセントルイス。バエスはその期待にこれ以上ない形で応え、たった1試合でMLBの歴史にその名を深く刻み込みました。


