
ジョゼ・モウリーニョ監督の就任以降、レアル・マドリードのジュード・ベリンガムがより自由度の高い役割を任され、シーズン序盤から圧倒的なパフォーマンスを披露している。
レアル・マドリードは31日、本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行われたマラガとの2026-2027シーズン・スペイン・プリメーラ・リーガの一戦で4-0の快勝を収めた。
開幕3連勝と絶好調のチームを牽引するのは、紛れもなくベリンガムだ。
ベリンガムは前半19分、右サイドから低く抑えた見事なシュートを突き刺し先制点を奪うと、その直後にもゴールを狙った鋭いヘディングシュートで相手守備を混乱させ、2点目にも大きく貢献した。
今シーズンのベリンガムの勢いはとどまるところを知らない。エスパニョールとの開幕戦では決勝弾で2-1の勝利を導き、レアル・ソシエダとの第2節では2アシストを記録して4-1の勝利を演出。今回のマラガ戦でも得点を挙げ、開幕3試合で2ゴール・2アシストという驚異的なスタッツを残している。
好調の秘訣についてベリンガムは、モウリーニョ監督が授けた「自由」を挙げた。試合後のレアル・マドリードTVのインタビューで彼は、「今は少し自由なプレーが許されています。より高い位置まで攻撃に参加できますし、必要があれば下がってゲームを作ることもできる。この役割を心から楽しめていますし、それが好調の理由でしょう」と笑顔で語った。
モウリーニョ監督もまた、ベリンガムの攻撃的才能を最大化させる意向を強く打ち出している。試合後の記者会見で監督は、ベリンガムを「信じられないほど傑出した選手」と惜しみない賛辞を送った。
特に、以前のベリンガムが深い位置まで下がりすぎて守備の負担を負っていた点に触れ、自身の戦術的見解を明かした。「ベリンガムは自分に対してもチームメイトに対しても高い要求をする。私はそういう姿勢が好きだ」と評価しつつ、「私がサッカーを見る視点において、彼が『第2の左サイドバック』のようにプレーする姿は見たくない、と直接伝えました」と明言した。
続けて「かつて私がベンフィカを率いてレアル・マドリードを破った試合では、ベリンガムは左サイドの深い位置まで守備に追われていた。しかし今は違う。彼は自分のなすべきことを理解し、その役割を快適にこなしています」と語った。

モウリーニョの戦術の下、守備の過度な重圧から解放されたベリンガムは、攻撃エリアを縦横無尽に駆けることでそのポテンシャルを遺憾なく発揮している。懸念されていたキリアン・エムバペ、ヴィニシウス・ジュニオールとの共存についても、現時点では極めて順調だ。
モウリーニョ監督は「優れた選手というものは、自然と共鳴し合うものです。彼らは自分と同じレベルの能力とスピード感を持つ選手たちとのプレーを望んでいる」と強調した。
また「就任前は『モウリーニョとは合わない』『3人は共存できない』といった懐疑的な声もありましたが、私は常に最高の選手を求めてきました。今、目の前で繰り広げられる3人の連携は本当に素晴らしいの一言です」と誇らしげに語った。
この日、後半42分に交代を告げられたベリンガムは、ホームのサポーターから割れんばかりの拍手を受けた。「このクラブのために、この特別なスタジアムでプレーすることは名誉です。ファンの皆さんの温かい拍手には本当に感激しました」と、喜びを噛み締めた。
一方で、4-0の大勝にもかかわらず、その試合内容には厳しい眼差しも向ける。前半30分までに3-0とリードしながらも、その後は停滞し、追加点が後半のアディショナルタイムまでもつれ込んだことについてベリンガムは、「素晴らしい勝利でしたが、最後の20分間は反省が必要です。なぜあのようなプレーになってしまったのか、しっかりと分析しなければなりません」と、さらなる高みを見据えた。
なお、モウリーニョ監督はこの日、マルク・ククレジャ、トレント・アレクサンダー=アーノルド、アントニオ・リュディガー、エドゥアルド・カマヴィンガ、ブラヒム・ディアスらを先発起用するなど、大胆に5人の入れ替えを行った。
ベリンガムは「今のチームは選手層が非常に厚く、どのポジションにもトップレベルの選手が揃っています」とし、「監督が入れ替えを行っても、誰もが即座に役割を理解して準備できている。これこそが、我々が良い試合を続けられている秘訣です」と、チームの結束を強調した。



