母国復帰の消滅とクラブへの困惑
トッテナム・ホットスパーでの立ち位置が不透明なブラジル代表FWリシャルリソン(29)が、母国ブラジルへの移籍が実現しなかったことを受け、クラブの現状に対して強い不満を表明した。英メディア「ミラー」の12日付の報道によると、リシャルリソンはSNSを通じて、交渉が破談に至った経緯を自ら明かしている。

交渉対象となっていたのはブラジルの強豪バスコ・ダ・ガマであり、本人も熱望していた移籍であった。リシャルリソンはSNSで「バスコとは契約一歩手前まで進んでいた。私や家族にとっても特別なクラブである彼らでプレーすることが優先順位だった」と、移籍に寄せていた想いを吐露した。
レンタル枠制限が招いた交渉決裂
当初、トッテナムとバスコ・ダ・ガマ間では合意に近い状態まで達していたとされる。しかし、最終段階で移籍が白紙となった要因について、リシャルリソンは「トッテナム側のレンタル枠の上限に達してしまったことが障壁となり、移籍が成立しなかった」と説明した。プレミアリーグ等の欧州リーグでは、クラブが保有できるレンタル選手や枠に細かな規定があり、これが選手の移籍の足かせとなることは稀にある。

ファンに対しては、「温かいメッセージをたくさん受け取ったが、今回は次の機会に持ち越さなければならないようだ。いつか必ずバスコのユニフォームを着る日が来ると信じている」と、将来的な加入への意志を改めて強調した。
今後の展望と置かれた厳しい状況
リシャルリソンは、ロベルト・デ・ゼルビ監督が選出した今季プレミアリーグの登録メンバーから外れている。移籍市場の締め切りに向け、古巣エヴァートンやトルコのトラブゾンスポルなども獲得を検討していたが、いずれも契約には至らなかった。結果としてトッテナムに残ることとなったが、登録外である以上、来年1月の移籍ウィンドウが開くまでリーグ戦に出場することはできない。



