
スペイン1部リーグのバルセロナに所属するラミン・ヤマル(19)が、世界最高のサッカー選手に贈られる栄誉「バロンドール」獲得に対する強い野心をのぞかせました。キリアン・エムバペ(28・レアル・マドリード)を世界最高を争う最大のライバルとして認めつつも、今シーズンの主役は自分自身であるべきだと強く主張し、注目を集めています。
スペインメディア「スポルト」の報道によると、バロンドール争いが本格化する中、有力候補の一人であるエムバペが受賞への意欲を示したことに続き、ヤマルも自身が受賞する正当性を公に主張したとのことです。
ヤマルはあるインタビューの中で、バロンドールの基準について自身の見解を率直に語りました。「もし自分がバロンドールを授与する立場なら、間違いなく世界最高の選手に贈るだろう。記者たちが誰に投票するかは長年議論の余地があるが、客観的に見て現在世界最高の選手は2人だけだ。それはエムバペと私だ。これはサッカーを見ている人なら誰もが納得する事実だと思う」と述べ、自身の才能に絶対的な自信を示しました。さらにヤマルは、「しかし、今年私がチームで成し遂げた成果を考慮すれば、バロンドールを受け取る資格は十分に私にある」と続け、自身が受賞すべきであると強調しました。


個人成績を主張するエムバペに対し、ヤマルは「タイトル」を強調
ヤマルが自身の優位性を主張する最大の根拠は、チームとして獲得した「優勝トロフィー」の存在です。ヤマルは昨シーズン、バルセロナでラ・リーガを制覇しただけでなく、北中米ワールドカップでもスペイン代表の主軸として優勝を勝ち取りました。個人のパフォーマンスはもちろんのこと、チームを頂点に導いた実績こそがバロンドール選考において高く評価されるべきだという論理です。
この発言は、先に自信を示していたエムバペに対する明確な対抗意識の表れとも言えます。これに先立ち、エムバペはフランスメディア「レキップ」とのインタビューで自身の圧倒的なゴール数を背景に「昨シーズン、自分より優れた選手は一人もいなかった」と断言していました。実際にエムバペは昨シーズン、公式戦47試合に出場し43ゴール6アシストという驚異的な数字を記録しています。さらに、ワールドカップでも10ゴールを挙げ、2大会連続でゴールデンブーツ(最多得点王)に輝きました。個人スタッツの面では、45試合24ゴール17アシスト(ワールドカップ1ゴール)のヤマルを大きく上回っています。
トロフィーの実績が分ける明暗
しかし、チームとしての実績に目を向けると、状況は大きく異なります。エムバペが所属するレアル・マドリードはラ・リーガでバルセロナに及ばず2位に終わり、母国フランス代表もワールドカップで3位にとどまりました。主要タイトルでの優勝を逃したエムバペに対し、主要2冠を達成したヤマルの優位性は明らかです。バロンドールは個人の成績だけでなく、チームへの貢献度や獲得タイトルも大きな選考基準となるため、選考においてヤマルが有利な立場にあるという見方も根強く存在します。
激化するバロンドール争い、他候補の動向は?
ヤマルとエムバペの二者択一に注目が集まる一方で、バロンドール候補者は彼らだけに留まりません。発表された男子部門の候補30人には、ハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)、ロドリ(バルセロナ)、ウスマン・デンベレ(パリ・サンジェルマン)、アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)、そしてリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)など、世界的なスター選手たちが名を連ねています。現地の主要な統計メディアなどの予測では、一貫して安定した成績を残したハリー・ケインを最有力候補に挙げる声もあり、今後の受賞の行方に世界中のサッカーファンの関心が集まっています。



