新制度が招いた皮肉な結果

選手保護を目的に導入された国際サッカー連盟(FIFA)の新制度が、かえって選手の負傷を誘発しているのではないかという懸念が高まっている。今回のAマッチ期間は半分も経過していないにもかかわらず、有力選手たちの負傷が相次いでおり、現場からは制度そのものに対する疑問の声が上がっている。
FIFAは、これまで9月と10月に分かれていた代表チームの招集日程を1回に統合した。これは選手の長距離移動回数を減らし、コンディション回復を助けるという名分で実施されたものだが、実態は「16日間で最大4試合」という過密な連戦を強いる結果となった。
強行される「16日間で4試合」の現実

今回のAマッチ期間は9月21日から10月6日までの16日間だ。以前の方式であれば、9月と10月にそれぞれ最大2試合を消化する形式であったが、これからは同じ4試合を一度の長い招集期間で集中的に行うことになる。
試合数そのものは従来と変わらないが、問題は試合の密度にある。代表チームでのトレーニングに加え、国をまたぐ移動が加わることで、選手たちが休息に充てられる時間は大幅に減少した。選手たちはクラブに戻る前に、これまで以上に肉体的な負荷を強いられる環境に置かれている。
名将たちからの相次ぐ警告
こうした過密日程に対しては、新制度の施行前から欧州のトップ指導者たちが警鐘を鳴らしていた。スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、移動と高強度の試合が連続する現状を批判し、以前の方式の方が合理的であったと指摘した。
また、イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督も、クラブの指導者として選手たちの負傷リスクを強く懸念している。ドイツ代表のユルゲン・クロップ監督に至っては、あまりの負荷に「44名を招集し、2つのスカッドに分けてそれぞれ2試合ずつ戦わせる」という極端な運用プランさえ検討せざるを得ない状況を示唆していた。
止まらない負傷者の続出

懸念は現実のものとなっている。ドイツ代表ではジャマル・ムシアラが練習中に太ももを痛めて欠場し、カイ・ハフェルツも試合中に異変を感じて途中交代を余儀なくされた。さらに、コーディ・ガクポ(オランダ)が試合中の足首負傷でピッチを去り、ブルーノ・フェルナンデス(ポルトガル)も万全ではない状態で出場を続けた結果、次戦のメンバーから外れる事態となった。
韓国のサッカーファンにとっても、欧州組の選手たちがこのような過密スケジュールに翻弄される姿は、所属クラブでの活躍や健康維持の観点から非常に気がかりな状況である。特にネーションズリーグなど負けられない戦いが続く欧州では、戦力を温存することも難しく、選手への負担は限界に達しつつある。
今後の展望:制度の再考は避けられないか

もちろん、全ての負傷が日程のせいであると断定することはできない。しかし、施行直後からこれほど多くの負傷者が発生している事実は、看過できない指標である。以前の方式であれば、一度クラブに戻ることで心身のリカバリーを行う時間があったが、現在はその隙間さえ許されない。
制度の導入から日が浅いため、長所と短所を完全に評価するのは時期尚早という意見もある。しかし、現時点で露呈したネガティブな側面は非常に重い。選手保護という本質を問い直すためにも、FIFAには現場の声に耳を傾けた速やかな運用ルールの再考が求められている。


