夢の舞台が呪いに?EPL中堅クラブを苦しめる欧州カップ戦との両立という現実

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夢の舞台がもたらす副作用

欧州カップ戦出場が仇に?「夢の舞台」に立ったEPL中堅クラブを襲う意外な悩み
クリスタル・パレスの主将アダム・ウォートンが18日、ブライトンとのイングランド・プレミアリーグ(EPL)の試合で敗れた後、ファンに拍手を送っている。ロイター連合ニュース

長年目標としてきた欧州の舞台への進出が、思わぬ形でチームの足かせとなっている。イングランド・プレミアリーグ(EPL)の中堅クラブが、欧州サッカー連盟(UEFA)のクラブ大会に出場する喜びを享受する一方で、国内リーグ戦では深刻な不振に陥っている。限られた選手層で過密なスケジュールを消化しなければならない現実が、クラブ経営に大きな課題を突きつけている。

英紙「ガーディアン」は18日、欧州大会への出場権獲得が、潤沢な資金と厚い選手層を持つビッグクラブ以外のチームにとっては「祝福」ではなく「呪い」になりかねないと報じた。欧州遠征を含む週中の試合と週末の国内リーグというハードな連戦は、中小規模のクラブにとって過酷な負担となっている。

リーグ戦で苦戦するクラブの現状

欧州カップ戦出場が仇に?「夢の舞台」に立ったEPL中堅クラブを襲う意外な悩み
サンダーランドのグラニト・ジャカ(右)が18日、ボーンマスとのイングランド・プレミアリーグの試合で敗れた後、悔しがっている。ロイター連合ニュース

今シーズン、ヨーロッパリーグやカンファレンスリーグに挑むEPLの各クラブのうち、ブライトンはリーグ3位と好調を維持しているものの、クリスタル・パレスやボーンマスはそれぞれ14位、15位と低迷している。特にサンダーランドの状況は深刻で、リーグ戦では最下位まで転落した。

サンダーランドは欧州大会でAZやトレンセを相手に連勝を収めるなど健闘しているが、リーグ戦では苦戦が続く。マンチェスター・シティやアーセナルといった強豪との厳しい序盤戦に加え、ブライアン・ブロビーやハビブ・ディアラといった主力選手の負傷離脱が重なった。選手層の薄さが、二つの大会を両立する上での弱点として浮き彫りになっている。

過去のデータが示す順位下落の傾向

シーズン序盤の不振を欧州大会のみに帰結させることは短絡的かもしれない。しかし、過去5年間のデータを振り返ると、欧州の舞台に初めて、あるいは久しぶりに挑戦したクラブの多くが、翌シーズンのリーグ順位を落としている事実は無視できない。ノッティンガム・フォレストやニューカッスル・ユナイテッド、ウェストハムといった過去の事例が、その懸念を裏付けている。

また、経済的な収益面でも課題がある。ヨーロッパリーグで準優勝を果たしたとしても、得られる収益は約2000万ポンド程度と試算される。これはEPLで中位の順位を維持した際に得られる放送権収入などの差額と大きく変わらず、リーグ順位が大幅に低下した場合、欧州遠征による収益的メリットは相殺されてしまう。

クラブ運営に求められる新たな戦略

欧州カップ戦出場が仇に?「夢の舞台」に立ったEPL中堅クラブを襲う意外な悩み
ボーンマスのファンが16日、シュトゥルム・グラーツとのヨーロッパリーグの試合で応援している。ロイター連合ニュース

欧州大会は、選手やファンにとって特別な経験と誇りを与える貴重な場である。普段対戦できないクラブとの対峙や異国の地への遠征は、サッカー文化の魅力を象徴するものだ。しかし、クラブの運営陣にとっては、情熱だけでなく冷静な判断が求められる。栄光ある欧州の舞台を楽しみつつ、いかにして国内リーグという「本業」の安定性を維持するか。今、EPLの中堅クラブは、持続可能な成長のための難しい舵取りを迫られている。

Grey

Grey

K-pop & Sports Content Editor

worked in Asia National News Media since 2019
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