夏に咲くオレンジの花、ノウゼンカズラの名所おすすめ

日が長くなり、空気が熱を帯び始める初夏。青々とした葉の間から小さなオレンジ色の顔をのぞかせる花、ノウゼンカズラ。塀を伝って滝のように流れ落ちるノウゼンカズラ特有の古風な姿は、夏の暑ささえも和らげてくれるようです。
熱い日差しを浴びながらも華やかな花を咲かせる夏の主役、ノウゼンカズラの名所や花言葉、開花時期、種類までをまとめてご紹介します。
ノウゼンカズラとは?

ノウゼンカズラは、古宮の土塀や古い屋敷の瓦屋根と特によく調和する、つる性の落葉木本植物です。茎のあちこちから「吸着根」と呼ばれる気根を出し、壁や古木、門などを自ら伝って登っていく強い生命力を持っています。
朝鮮時代には、平民の庭には植えることができず、両班(ヤンバン)の家の庭にのみ植えることが許された貴重な花だったと伝えられています。
このような歴史的背景から、今日でも「両班の花」や「御史花(オサファ)」という別名で呼ばれることもあります。花びらが散って終わる他の花とは異なり、最も美しく満開になった時に花が丸ごとポトリと落ちる、気品ある散り方をします。
花言葉 & 開花時期

ノウゼンカズラの開花時期は、通常6月末から始まり7月にピークを迎えます。一度咲いて終わりではなく、夏の間ずっと咲いては散ることを繰り返すため、管理状態や気候によっては8月や9月上旬まで、その愛らしいオレンジ色の花を楽しむことができます。
梅雨や台風の悪天候の中でも力強く咲き、大地をオレンジ色に染め上げます。その堂々とした美しい姿にふさわしく、花言葉は「名誉」「憧れ(恋慕)」「女性」です。昔の宮廷の切ない伝説に由来する「憧れ」という意味と、両班の家の専有物であった歴史からくる「名誉」という意味が共存しています。
ノウゼンカズラの種類

周辺でよく見かけるこの花は、大きく分けて3種類あります。まず、最も広く知られている「中国ノウゼンカズラ」は、花が大きくラッパ状に広く開くのが特徴で、淡いオレンジ色をしています。
一方、「アメリカノウゼンカズラ」は、中国種に比べて花がやや小さく、細長い筒状をしており、色がより濃く赤みが強いのが特徴です。つるの成長力もアメリカ種の方が強いです。
最後に、これら2つの品種の長所を掛け合わせた「交配種」があります。それぞれの種類ごとに花の形や色合いに微妙な違いがあるため、夏の道端を歩きながら見比べてみるのも一興です。
ノウゼンカズラの名所

ソウルのトゥクソム漢江公園は、ノウゼンカズラの名所として最もよく知られている場所です。漢江沿いの散策路に沿って壁面を覆うように咲いており、特にハンシンアパートの地下道付近が代表的なスポットです。北村韓屋村の韓屋の塀もおすすめです。
もう少し朝鮮時代の面影をそのまま楽しみたいなら、大邱(テグ)の「南平文氏本里世居地」をおすすめします。大邱達城郡花園邑にある伝統的な民俗村で、夏になると古宅と土塀の間にノウゼンカズラが咲き誇ります。軒先や塀に沿って咲き乱れるノウゼンカズラが、静かな村の風景と調和し、多くの人が訪れます。
4つ目は金海(キメ)の「首露王陵」です。歴史遺跡の雰囲気とノウゼンカズラが調和する南部圏の名所です。特有の華やかな色合いと高雅な姿で、真夏の暑さをしばし忘れさせてくれる魔法のような魅力を持つノウゼンカズラ旅行に出かけてみてください。

