
84格差を乗り越えた歴史的一戦
イングランドのフットボール界で劇的な番狂わせが発生しました。4部リーグに所属するクラブが、プレミアリーグ(EPL)前年王者のアーセナルを撃破し、実に84のカテゴリー順位差を覆す勝利を収めました。
イングランド・リーグ2(4部)に所属するフリートウッド・タウンは28日、本拠地ハイベリー・スタジアムで行われた2026-2027シーズン イングランド・カラバオカップ4回戦でアーセナルと対戦。1-1のまま突入したPK戦を5-3で制し、クラブ史上初となるベスト8進出を果たしました。
客観的な戦力差は歴然でした。アーセナルは昨シーズンのEPL覇者であり、今シーズンも上位につけています。一方のフリートウッドはリーグ2の24チーム中18位と低迷し、降格圏との差もわずか勝ち点2という苦しい状況にありました。両者のピラミッド上の順位差は「84」であり、下馬評を覆す歴史的な勝利となりました。
試合は前半21分、アーロン・ルファロビの先制ゴールでフリートウッドが先行します。後半5分にアーセナルのヴィクトル・ギェケレシュに同点弾を許したものの、その後はアーセナルの激しい攻撃を耐え抜きました。アーセナルはカイ・ハフェルツやマルティン・ウーデゴールら主力を投入して勝ち越しを狙いましたが、フリートウッドの堅守を崩せず、試合終盤には16歳の有望株マックス・ダウマンが退場処分を受ける展開となりました。

PK戦のドラマと指揮官の誓い
勝負の行方はPK戦に委ねられ、フリートウッドのGKジェイ・リンチが主役となりました。アーセナルの4人目のキッカーであるブルーノ・ギマランイスのシュートを見事にストップ。フリートウッドは最後のキッカーを務めた19歳のDFコナー・ホイが確実に決め、勝負を決めました。決着の瞬間、スタジアムを埋め尽くした地元ファンがピッチに乱入し、歓喜を分かち合いました。
マット・ローラー監督は試合後のインタビューで、「イングランド最高のチームに対し、自分たちが優位に立てると考えるほど傲慢ではありませんでした。運も味方し、相手にスペースを与えない徹底した守備が実を結びました」と振り返りました。さらに「PK戦の練習は一度もしていませんでしたが、選手たちが自らの力で歴史を切り開きました。クラブ最大の試合で王者を倒せたことが信じられません」と語り、快挙を称えました。




