
サッカー韓国代表のファン・ヒチャンが、試合中に第4審判とチームの医療スタッフを押し退けるという不適切な行動を見せ、波紋を広げている。これを受け、所属先シャルケ04のミロン・ムスリッチ監督はチーム全体に対し、規律の重要性を改めて強く求めた。
騒動の経緯と問題視された振る舞い
騒動が発生したのは、29日にドイツ・ドレスデンのルドルフ・ハルビッヒ・シュタディオンで行われたDFBポカール2回戦、ディナモ・ドレスデン戦でのことである。シャルケはこの試合に0-2で敗れ、ベスト16進出を逃した。
先発出場したファン・ヒチャンは、前半終盤に相手との競り合いで転倒した際、ファウルが宣告されなかったことに不満を露わにした。負傷部位の治療を受けてピッチに戻る際、第4審判のトーマス・バウアー氏を突き飛ばし、続いてなだめようとしたチームの理学療法士まで払いのける行動に出た。主審はこれに対しイエローカードを提示した。
ドイツのメディア「ビルト」は、審判団への身体接触は決して許容される行為ではないと厳しく批判した。本来であれば一発退場になってもおかしくない状況であり、警告処分で済んだことは幸運だったとの見方を示している。

監督による規律指導と本人の反省
試合後、ムスリッチ監督は「(ファン・ヒチャンの行動を)気に入っていない。後日、本人と話し合う」とコメントしていた。ライプツィヒ戦を控えた記者会見で監督は、この件について選手団全体で議論したことを明かした。
ムスリッチ監督は「私が就任してからの16ヶ月間、ピッチの内外で規律を破るような問題は皆無だった」と述べ、改めてチームの規律重視の姿勢を強調した。その上で、ファン・ヒチャンは自身の行動を認め、真摯に反省する姿勢を見せていると伝えた。なお、今回の件による選手除外などの懲戒処分はなく、次戦のライプツィヒ戦にもメンバー入りする見通しである。

チームの競技力改善と今後の課題
ムスリッチ監督は、今後のチーム再建についても言及した。現在の戦術については「ボール支配率を高めることよりも、守備からの素早い切り替えと垂直的な攻撃が強みだ」と語る一方、「ここ数週間、前線でのプレッシングが機能不足に陥っている」と分析した。ボール奪取後の素早い攻撃展開という、チーム本来の武器をいかに取り戻せるかが、今後のブンデスリーガでの鍵となる。


