
プレミアリーグで直面する別れ
イングランド・プレミアリーグで活躍を続けてきた一人のアジア人選手が、所属クラブとの別れを目前にしている。日本代表の元主将としても知られる遠藤航(33)が、この冬にもリヴァプールのユニフォームを脱ぐ可能性が高まっている。本人には欧州残留の意向があるものの、サウジアラビアのクラブへの移籍話が急速に現実味を帯びている。
現地メディアが報じる退団シナリオ
リヴァプールの地元紙「リヴァプール・エコー」は、遠藤が2027年までにチームを去ることは確実であり、その時期が冬の移籍市場になるのか、あるいは契約満了に伴う夏になるのかという議論の段階にあると報じている。また、リヴァプール関連の情報を専門とするメディア「ディス・イズ・アンフィールド」は、クラブ側が移籍金を回収するために来年1月の放出を積極的に推進する姿勢であると伝えた。
出場機会の激減と競争力の低下
遠藤が戦力外に近い扱いを受けている最大の要因は、チーム内での競争力喪失にある。2023-2024シーズンにはリーグ戦29試合に出場し、中盤の要として確固たる地位を築いた。しかし、翌シーズン以降はベンチメンバーへと序列が下がり、度重なる負傷も影響して出場機会を大きく減らした。
2026年北中米ワールドカップ(W杯)直前の2025-2026シーズンは、わずか8試合(170分)の出場にとどまった。今シーズンに至ってはリーグ戦での出場時間はゼロであり、ベンチ入りしても出番がない試合が9試合に及んでいる。さらにUEFAチャンピオンズリーグの登録メンバーからも除外されるなど、構想外の状態が続いている。
今後の去就と移籍先の展望
負傷によりW杯出場が叶わなかった際、代表引退を宣言してまで所属クラブでのパフォーマンス向上に努めた遠藤にとって、現在の状況は非常に厳しいものと言わざるを得ない。30代半ばに差し掛かる年齢もあり、世代交代の波に抗うのは難しいのが現状だ。
日本国内のメディア「サッカーダイジェスト」などは、高額な年俸を提示するサウジアラビアへの移籍、あるいは日本(Jリーグ)への帰還が現実的な選択肢になると報じている。中東のクラブは近年、欧州でキャリアを重ねたベテラン選手の獲得に積極的であり、遠藤の経験がどのように評価されるのか、今後の動向が注目される。


