
田嶋名誉会長のFIFA会長選出馬表明
日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三名誉会長(68)が、来年3月に予定されている国際サッカー連盟(FIFA)会長選挙への出馬を正式に表明しました。田嶋氏は5日に東京で開催されたJFA理事会終了後、組織の全面的な支持を強調した上で、「日本サッカーが培ってきた誠実で健全、かつ正しい姿勢を世界に伝えることが出馬の目的だ」と意気込みを語りました。
現職インファンティーノ氏との対立構図
今回の選挙は、現職のジャンニ・インファンティーノ会長の4選を阻めるかが大きな焦点です。インファンティーノ氏は、ワールドカップ運営権の外部売却構想などで激しい批判を浴びたものの、水面下でアジアサッカー連盟(AFC)の支持を固めるなど、強力な基盤を維持しています。韓国をはじめとするアジア圏のサッカーファンや関係者の間でも、FIFAのガバナンスと透明性については長年議論の対象となってきました。
国内での「内紛」報道と組織内の軋轢
田嶋氏の出馬表明に対し、国内メディアからは「組織の総意ではないのではないか」という指摘が相次いでいます。特に、宮本恒靖現JFA会長がインファンティーノ体制支持の姿勢を見せていることや、先日辞任した岡田武史元副会長の動きが、今回の出馬と複雑に関連していると報じられています。
岡田氏は、宮本会長が外国人監督招聘の方針を撤回したことなどに反発して辞任したとされていますが、田嶋氏は「岡田氏の辞任が直接の理由ではない」と関与を否定しました。日本のスポーツ界では、こうした要人同士の意見の相違が「組織内の対立」としてメディアで大きく取り上げられる傾向があります。
選挙の行方と今後の展望
現在のFIFA会長選挙の情勢は非常に不透明です。インファンティーノ氏の支配的な影響力に加え、欧州からはラモン・ベガ氏も出馬を表明しており、反現職票が分散する懸念も出ています。来年3月19日にモロッコで開催されるFIFA総会に向けて、田嶋氏がどのような戦略で支持を広げていくのか、世界的な注目が集まっています。


