
日本プロ野球(NPB)では最近、ピッチコムとピッチクロックを導入しようという声が高まっている。
今年3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、日本代表の選手たちはピッチコムとピッチクロックへの適応に苦労した。WBCで準決勝進出を逃した後、リーグに導入する必要性を痛感した。最近までNPBは選手たちとこれに関する意見交換を続けている。
日本のメディア「東スポ」は28日、「ピッチクロックは導入すべきか」として、日本プロ野球でプレーする外国人選手の意見を伝えた。
同メディアは「鍵は『適応』なのか」と問いかけ、広島でプレーする左腕セットアッパー、テイラー・ハーンの経験談に注目した。
米メジャーリーグのテキサス、カンザスシティなどでプレーしたハーンは、2024年から日本球界でプレーしており、今シーズンで3年目を迎える。米国と日本プロ野球に対する理解度が高い。
ハーンは「(適応は)全く難しいことではなかった」と振り返った。彼はメジャーリーグにピッチクロックが本格導入された2023年にも経験がある。当時、米国でも投手の負傷リスクに対する懸念の声があり、活発な議論が行われていた。ハーンは「確かにそのような議論はあったが、多くの投手が投げるうちに前向きに感覚を掴んでいった」と明かした。
ピッチクロックとピッチコム導入の主な目的は試合時間の短縮である。東スポは「現在NPBで行われているような『間』を置いて打者と駆け引きをすることが難しくなる」と指摘した。
しかしハーンは「むしろ投球は楽になった。全て機械がやってくれるからだ」とし、「球種やコースのサイン、バントシフトもピッチコムで教えてくれる」と語った。
続けて「直前に投げた球を受けた捕手が、投手にボールを返球する前に次のサインを決めてくれる。そうすることで、投手は以前よりもマウンドで余裕を持つことができる。そのように変えていけば全く問題ないはずだ」と、前向きな要素を挙げ続けた。こうした理由からハーンは「来年導入すべきだ」と述べた。
現在、日本プロ野球選手会はピッチコムの早期導入をNPBに要請している。ピッチクロックについては、まだ意見を集約する必要があるとして慎重な姿勢を見せている。東スポは「ルールを変更するには選手側の準備期間も不可欠だ」とし、「日本の投手たちは幼い頃から培ってきた投球時の感覚を新しい環境に適応させなければならない。ハーンの経験では大きな混乱はなかったというが、果たしてどうなるのか」と疑問を投げかけた。

