【Kリーグ】首位ソウルを撃破!蔚山HDを救った“ゼロトップ”の奇策は継続か、それとも1回限りか?キム・ヒョンソク監督とイ・ドンギョンが明かす舞台裏

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蔚山、ソウル撃破の「ゼロトップ」は今回限り?それとも継続か
イ・ドンギョン | プロサッカー連盟提供

急造とも言える奇策が、今後チームの新たなオプションとして定着するのだろうか。韓国プロサッカー(Kリーグ)の蔚山HDが、意表を突くサプライズな「ゼロトップ」を敢行してFCソウルを撃破。泥沼から脱出する見事なリベンジ劇を見せ、大きな注目を集めている。

キム・ヒョンソク監督率いる蔚山は、去る26日に行われたソウル遠征で3-1の快勝を収め、5試合勝ちなし(2分け3敗)という最悪のどん底から這い上がった。対戦相手のソウルは7月に入ってから負けなしの快進撃を続けていた強敵であり、さらには3ヶ月前のホームゲームで1-4の大敗を喫していた相手。それだけに、今回の勝利は蔚山にとって極めて大きな意味を持つリベンジとなった。

キム監督がソウル遠征に向けて用意した電撃的な勝負手が見事に功を奏した。その正体は、卓越したテクニックを誇るイ・ドンギョンを最前線に配置する「ゼロトップ」システムだった。

イ・ドンギョンが前線に留まらず、自由にピッチを動き回ってパスワークを活性化させる一方、相手がボールを保持した際には、両翼のエリックとイ・ジニョンが前線から猛烈なプレスをかける。この連動が機能した。酷暑の中で豊富な運動量を求められる過酷な戦術だったが、あえて前から仕掛けることで相手のミスを誘発。前半わずか13分の間に電光石火の2ゴールを奪い、主導権を完全に握る幸先の良いスタートを切った。

この試合で1ゴール1アシストと大車輪の活躍を見せたイ・ドンギョンは、「ゼロトップは動きが多いため体力的にはかなりタフですが、守備でスタミナを温存しつつ、ここぞという場面で攻撃にパワーを注ぐこともできます。ベンチには頼もしいストライカー陣が控えていたので、最初から最後まで全力を出し切るつもりで走りました」と、試合後に充実した笑顔を見せた。

もっとも、この日のゼロトップは、最初から完璧な確信を持って準備された戦術というわけではなかったようだ。キム監督が試合前に公表した先発メンバーのボードでは、3-4-3フォーメーションの最前線と中盤の配置が手書きで書き込まれていた。練習である程度のテストは行っていたものの、キックオフ直前まで指揮官が悩み抜いた末の“決断”だったことが窺える。

キム監督自身も試合後、「急ごしらえで準備したプランだった」と明かし、「それでも選手たちがピッチ上で完璧に表現してくれた。チームのためにすべてを投げ出し、勝利のために献身してくれた姿勢を心から称えたい」と選手たちの奮闘を大絶賛した。

この奇策が期待以上の大成功を収めたことで、キム監督は“嬉しい悩み”を抱えることになった。会心の勝利をもたらしたゼロトップを単発の奇策で終わらせるのではなく、今後の重要なオプションの一つとして継続的に検討する意向を示したのだ。

キム監督は「対戦相手に応じて選択できる武器が増えたと捉えてほしい」とし、「最近、守備システムをスリーバックに変更したが、相手の出方によってフォーバックと使い分けるのと同じアプローチだ」と説明。戦術の多様化に手応えをにじませた。

しかし、ピッチで戦術を遂行したイ・ドンギョン本人の見解は、指揮官の思惑とは少し異なるようだ。「ゼロトップでの戦いは、今回が最後になるのではないか」と、今後の継続にはやや懐疑的な姿勢を見せている。その理由は、チームが擁する強力な純粋ストライカーたちをベンチに置いておくのはもったいないという、チームメイトへの絶大な信頼からだ。実際、現在の蔚山にはKリーグ1で得点王争いのトップ(9ゴール)を走るヤーゴや、圧倒的な高さを誇るターゲットマンのマルコン(5ゴール)ら、強力なストライカー陣が控えている。さらに、怪我から復帰したエリックがこの日、実に336日ぶりとなる復活弾を決めたこともあり、彼ら本職のFW陣を最大限に活かすオーソドックスな攻撃布陣こそがメインルートであるべきだ、という考えだ。

イ・ドンギョンは最後に、「ゼロトップという戦術そのものよりも、この勝利によって私たちが首位追撃への大きなエネルギーを得たことこそが重要」と強調。「個人的には、首位の座を守る戦いよりも、後ろから追いかける展開のほうがモチベーションが上がる」と力強く語り、逆転タイトル獲得へ向けて熱い闘志を燃やした。

Grey

K-pop & Sports Content Editor

worked in Asia National News Media since 2019
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