
日本のプロサッカーJ1リーグの開幕戦で16歳の若さでゴールを決め、衝撃のデビューを飾った横浜F・マリノスのMF三井寺新が、早くも2試合連続得点という大記録に挑む。
日刊スポーツは13日、三井寺が来る15日の清水エスパルスとのアウェイ戦を控え、チーム練習に合流し調整を続けていると報じた。去る7日の鹿島アントラーズとの開幕戦でプロデビューと同時に鮮烈なゴールを決めて以来、彼にとって記念すべきJ1通算2試合目となる。
三井寺は鹿島戦で16歳4ヶ月5日という若さで先発出場を果たした。これはJ1開幕戦に出場した選手の中で史上最年少の記録であり、前半7分には先制ゴールまで叩き込む圧巻のパフォーマンスを見せた。Jリーグ全体で見ても、2004年に東京ヴェルディでプレーした森本貴幸の15歳11ヶ月28日に次ぐ、史上2番目の若さでJ1得点者として歴史に名を刻んだ。
彼の活躍は単なる1ゴールにとどまらなかった。鹿島戦で横浜が挙げた3ゴールすべてに三井寺が絡むという、圧巻の貢献度を見せたのだ。先制ゴールはもちろんのこと、残る2ゴールの起点となるパス回しにも的確に加わった。特筆すべきは左足から繰り出される精度の高いボールコントロールや巧みなドリブル、そして狭いスペースをもこじ開けるパスセンスであり、関係者からも極めて高い評価を受けた。惜しくも横浜は激しい乱打戦の末に3-4で逆転負けを喫したが、敗戦の中でも彼が放った輝きは鮮烈だった。
一戦にして日本サッカー界の注目の的となった三井寺だが、本人は次の試合をより重要な「試金石」と位置付けている。初戦では相手チームが彼自身に対する詳細な情報や対策を持ち合わせていなかったため、今後は状況が厳しくなるだろうと冷静に分析している。
三井寺は、「相手が徹底的に分析・対策を練ってきた状況下でもゴールを決め、決定機を作り出せる選手こそが本当に優れた選手」だと語り、「そのステージを自分も目指したい」と力強い意欲を明かした。
一方で、体力面は今後の課題として挙げている。鹿島戦では右足に痙攣が生じ、後半16分でベンチに下がることとなった。初戦を約60分間で終えたことについて悔しさを隠さなかった三井寺は、今後は出場時間を延ばし、90分間フルで走り切れる強靭なフィジカルを作り上げると誓った。
横浜のスティーブ・コリカ監督も、過度な期待に対しては慎重な姿勢を崩さない。コリカ監督は、開幕戦で三井寺が自身の類まれな才能を証明したことは認めつつも、まだJ1で1試合しか経験していない若手であることを強調。「ここからさらなる成長が必要」と、あえて厳しい評価を下した。
青森県出身の三井寺は、今年の春に中学校を卒業したばかりで、現在は通信制高校に在学中の高校1年生だ。そんな彼がJ1の名門・横浜の主力としてシーズンをスタートさせたことは、まさに驚異的だ。急激に高まった周囲の関心に対しても「まだ何も変わっていない」と謙虚に語り、いつも通りのルーティンで次戦への準備を進めていると日刊スポーツは伝えている。
三井寺は自身のプレースタイルについて、単に結果を追い求めるだけでなく、サッカーを楽しむという純粋な気持ちが最も大切だというスタンスを貫いている。開幕戦で見せた衝撃の旋風は一過性のものか、それとも相手の集中マークをものともせず輝き続けるのか。清水戦で、怪物ルーキーはさらなる試練に立ち向かう。


