
韓国のサッカーファンにとっても馴染み深いセルビアの名門クラブ、ツルヴェナ・ズヴェズダが、戦争犯罪者を称賛したとして激しい批判を浴びている。
英BBCは8日、「ズヴェズダのサポーターが、宿敵パルチザンとのダービーマッチにおいて、戦犯ラトコ・ムラディッチを追悼する大型の横断幕を観客席に掲げた」と報じた。
「バルカンの虐殺者」として悪名高いムラディッチは、1992年から1995年まで続いたボスニア紛争当時、イスラム系住民に対する残酷な民族浄化を指揮した人物だ。16年間に及ぶ逃亡生活の末に逮捕された彼は、2017年に国連の旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷で終身刑を言い渡され、オランダ・ハーグの刑務所で服役していたが、去る8月27日に死去した。
国際社会からは恐るべき戦犯として激しく非難されているものの、セルビアやボスニア・ヘルツェゴビナ内のセルビア人自治地域である「スルプスカ共和国」では、依然として彼を英雄視する風潮が根強く残っている。最近、彼の遺体がセルビアのベオグラードに搬送された際にも、街頭には多くの市民が集まり哀悼の意を表した。ズヴェズダのサポーターによる追悼行動も、こうした極右的な世論や社会背景の延長線上にあると受け止められている。
最大の問題は、一部のサポーターによる過激な逸脱行為にとどまらず、クラブ側までもがこの追悼に加担したという点だ。ツルヴェナ・ズヴェズダのクラブ側は公式SNSを通じて、サポーターが掲げた大型横断幕の映像とともに、両チームの選手が1分間の黙祷を捧げる様子を堂々と投稿した。紛争の被害者遺族や当事者からすれば、到底受け入れがたい激しい怒りを禁じ得ない事態だ。
これに伴い、欧州サッカー連盟(UEFA)による厳重な処分は避けられない見通しだ。UEFAは先月、チェコのビクトリア・プルゼニとのヨーロッパリーグ(EL)プレーオフの際、ズヴェズダのサポーターによるムラディッチ追悼横断幕をクラブが黙認・放置したとして、9万ユーロ(約1400万円)の罰金処分を科したばかりだった。今回はサポーターだけでなくクラブ自体が直接的に追悼に関与しただけに、より厳しい制裁が下されるものとみられている。
ツルヴェナ・ズヴェズダは、ファン・インボム(ポルト)をはじめ、ソル・ヨンウ(アウクスブルク)、キム・イェゴンなど、韓国人選手が在籍し活躍してきた歴史があり、韓国国内でも愛着を持って応援するファンが多い。それだけに、今回の「戦犯賛美」を巡る騒動は、サッカー界に非常に苦い後味を残している。


