
フランス・リーグ・アン開幕から3戦未勝利と苦しんでいたパリ・サンジェルマン(PSG)だが、欧州の舞台では別格の強さを見せつけた。2年連続で頂点に立ったディフェンディングチャンピオンらしく、圧倒的な攻撃力を披露し、今季初となる欧州大会を大勝で飾った。
PSGは10日、本拠地パルク・デ・プランスで行われた2026~2027欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグのリーグフェーズ第1節で、スロヴァン・ブラチスラヴァを6-1で一蹴した。
試合は前半17分にウスマン・デンベレが先制ゴールを決め、そのわずか6分後にも再びネットを揺らす好調ぶりを見せた。デンベレの勢いは止まらず、前半31分にはフェラン・トーレスへ正確無比なパスを供給し、3-0とリードを広げた。
フェランの活躍は後半も続き、後半2分に追加点を挙げたのに続き、12分後には見事なハットトリックを達成した。PSGは後半14分にスロヴァンのスレイマン・カマラに1点を返されたものの、後半43分にファビアン・ルイスがダメ押しゴールを決め、6-1の快勝を決定づけた。
特にこの日輝きを放ったのは、デンベレとフェランのコンビネーションだ。デンベレは2ゴールに加え、フェランのゴールを2度アシストする圧巻のパフォーマンス。一方のフェランも、多彩な形で3ゴールを奪い、その驚異的な決定力を証明した。

PSGの強力な攻撃力は数字にも如実に表れている。放ったシュート数は合計35本、そのうち14本が枠内を捉える猛攻を見せ、スロヴァンのシュート9本を圧倒した。
この日の大勝が注目を集める背景には、リーグ戦での深刻な不調がある。PSGは今季リーグ・アンで2分け1敗と開幕から3試合連続で勝利を挙げられず、19年ぶりとなる最悪のスタートを切っていた。直近のモナコ戦でもホームで1-2と敗れ、首位との勝ち点差も広がっていた。ルイス・エンリケ監督は試合内容に一定の理解を示していたものの、結果が伴わない状況にフラストレーションが溜まっていたはずだ。
しかし、そんなPSGがチャンピオンズリーグでは別人のような猛攻を見せ、再び欧州での存在感を強烈に印象付けた。特にデンベレにとっては反撃の狼煙といえる試合となった。今季2度目の先発出場でマルチゴールを達成し、シーズン序盤の鬱憤を晴らす活躍を見せたのだ。昨季の優勝の立役者である彼が、欧州の舞台で再び輝きを取り戻したことは大きな収穫だ。
フェランもまた、PSGの新たな攻撃オプションとして確固たる地位を築きつつある。今回のハットトリックで今季の得点数は5に到達。相手の戦力が劣るという側面はあるにせよ、二度の欧州制覇を誇るPSGが初戦で6ゴールを叩き込んだ事実は重い。この快勝を弾みに、PSGがリーグ・アンでの不振を一気に払拭できるのか、今後の戦いから目が離せない。



