
激動の1年を経てタンパベイで開花した才能
タンパベイ・レイズのフレディ・ペラルタにとって、ここ1年はまさに激動の期間だった。2018年にミルウォーキー・ブルワーズでメジャーデビューを飾ったペラルタは、2026年シーズンを前にニューヨーク・メッツへとトレード移籍した。メッツでは22試合に登板し5勝9敗、防御率4.99と苦戦を強いられたが、シーズン途中にタンパベイへのトレードを経て新天地を求めた。
1年間で2度の移籍という環境の変化にもかかわらず、ペラルタは3番目の所属先となるタンパベイでキャリア最高ともいえるパフォーマンスを発揮している。レギュラーシーズン終了時点で、タンパベイでの10試合の登板成績は防御率3.25と劇的な改善を見せた。
リーグ優勝決定シリーズMVPの快挙
ペラルタはポストシーズンでもその輝きを放っている。クリーブランドとのアメリカンリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)では、第2戦で6回無失点の好投を見せると、第4戦では救援登板で0.2回を無失点に抑えた。さらに第6戦では先発として5.1回を1失点にまとめ、チームをワールドシリーズ進出へ導く原動力となった。ALCSでは計3試合、12イニングを投げて防御率0.75という圧倒的な数字を残し、シリーズMVPに選出された。なお、タンパベイの選手がALCS MVPを獲得するのは球団史上4人目の快挙である。
古巣ミルウォーキーとの運命的な対決
タンパベイのケビン・キャッシュ監督は、ペラルタの投球内容について「球速が非常に速いため、その出力を維持できるか懸念していた。しかし、マウンド上で深呼吸を繰り返し、冷静にスタミナをコントロールする姿には感心させられた」と高く評価している。
ワールドシリーズ(WS)の舞台で、ペラルタは8シーズンを過ごした古巣ミルウォーキーの打者たちと対峙することになる。ミルウォーキーのホームであるアメリカンファミリー・フィールドで開催される第2戦での先発登板が濃厚であり、自身初のワールドシリーズ登板に向け準備を進めている。
この対戦についてペラルタは「ミルウォーキーは僕に夢を叶えるチャンスをくれた特別なチームであり、街だ。いつまでも僕の心の中にある」と感謝を口にする一方で、「今は戦う時。前に進むことだけを考えている」とプロとしての闘志を燃やした。なお、ワールドシリーズは24日より開幕する。


