
オランダ代表出身のFWメンフィス・デパイ(32)が、ブラジルの名門コリンチャンスとの再契約交渉の過程で、常識を逸脱した異例かつ奇妙な条件を要求し、波紋を呼んでいる。
4日、スペインの「スポルト」やブラジルの「ガゼッタ・エスポルチーバ」などの報道によると、コリンチャンスとの2年間の契約延長を協議中のデパイ側は、クラブ首脳陣に対し、あまりに特別で要求の多い条件案を突きつけたという。
中でも最も注目を集めたのは、デパイの音楽活動に関連する条項だ。ヒップホップアーティストとしても精力的に活動するデパイは、なんとクラブのホームスタジアムである「ネオ・キミカ・アレーナ」を、自身が主催する公演やイベントのために2日間無料で貸し出すよう要求した。さらに、そのイベントで発生する収益の50%を自身の会社に配分すべきだという強気な条件まで付け加えている。これに加え、スタジアム内の専用スカイボックスの譲渡まで要求リストに含まれていたというから驚きだ。
さらに呆れた声が漏れているのが、大会優勝賞金に関連する要求である。デパイは、今後コリンチャンスが2029 FIFAクラブワールドカップで優勝した場合、たとえその時点で自身がチームを去っていたとしても、優勝賞金の一定割合を受け取る権利があると主張した。「自分が現在進行中のクラブのスポーツ再建プロセスに貢献しているのだから、将来の成果に対する取り分を得る資格がある」という独自の論理を展開したが、これにはさすがのコリンチャンス理事会も即座に拒絶の姿勢を示したと伝えられている。

また、デパイは既存の年俸および肖像権料の10%引き上げ、支払遅延が発生した際の月1.5%の利息および10%の罰金条項、さらには過去にクラブが抱えている未払い債務4500万レアル(約110億ウォン相当)の支払いに関しても、延滞した場合は元の負債額である7700万レアル(約188億ウォン相当)に復旧させるという極めて厳しい明示条項まで要求した。すでに豪華ペントハウスの提供や、専用運転手および防弾車の支援といった過剰なまでの特恵的契約で物議を醸していたコリンチャンスだが、デパイ側の度を超えた要求には頭を抱えており、現在修正案の準備に追われていると報じられている。
2024年9月にコリンチャンスへ移籍し2年契約を結んだデパイは、今シーズン14試合でわずか1ゴールという成績にとどまっている。2013年からオランダ代表の主軸として活躍してきた彼は、2026北中米ワールドカップでも3試合に出場して1アシストを記録。Aマッチ通算112試合で55ゴールという輝かしい実績を持つだけに、ピッチ外でのこうした“お騒がせ”な要求が、名門クラブとの関係をどう変えていくのか注目が集まっている。


