EPL進出を加速させる日本サッカー協会の戦略

日本サッカー協会(JFA)が、自国選手のイングランド・プレミアリーグ(EPL)への進出を戦略的に加速させる方針を改めて強調しました。日本サッカー界が欧州、特に最高峰の舞台とされるEPLを重視する背景には、代表チームの国際競争力を底上げするという明確な狙いがあります。
JFAの宮本恒靖会長は21日、東京で開催されたアジアサッカー連盟(AFC)のセミナーに出席し、現在の状況と今後の展望について言及しました。宮本会長は「現在、EPLのクラブでプレーしている日本人選手は9人に上り、2部リーグでも8人が活躍しています」と現状を報告。その上で、「この流れをさらに強め、より多くの選手をイングランドの舞台に送り出すことが我々の目標です」と語りました。
世界最高峰の環境がもたらす成長のサイクル
宮本会長がプレミアリーグへの進出にこだわる理由は、その過酷かつ卓越した競争環境にあります。同会長は、「EPLは選手が世界的なトップレベルへと成長できる最高の環境を提供してくれる」と評価しており、欧州の主要リーグで経験を積むことが、日本代表の強化における不可欠なステップであるとの認識を示しました。
かつて日韓ワールドカップなどで日本代表の守備の要として活躍した宮本会長の言葉からは、自らの経験に基づく育成哲学がうかがえます。近年の日本代表の選手層が厚くなった要因の一つには、欧州リーグへの挑戦者が飛躍的に増加したことが挙げられ、JFAは今後もこの傾向を後押ししていく構えです。
FIFA会長選とアジアの重要性
今回のAFC会議では、来年3月に予定されている国際サッカー連盟(FIFA)会長選挙を巡る動きにも注目が集まりました。4選を目指すジャンニ・インファンティーノ会長は、直近でブータンやバングラデシュを訪問するなど、アジア地域での支持拡大に注力しています。
FIFAの会長選挙は、加盟する211の協会が規模や実力にかかわらず、各1票を行使する仕組みとなっています。欧州などでインファンティーノ会長に対する反発の声が聞かれる中、AFCに属する47の加盟協会が持つ票は、選挙戦における重要な変数となり得ると指摘されています。現状、カタールのように支持を明言する国がある一方で、ヨルダンのように反対の姿勢を示す国もあり、アジア諸国間でも意見が分かれているのが実情です。対立候補の出馬期限が迫る中、今後の動向が国際サッカー界の勢力図にどのような影響を与えるのか、引き続き関心が寄せられています。


