広告モデルへの抜擢とファンの支援

かつて韓国で絶大な人気を誇ったヘルストレーナーのヤン・チスン氏が、自身のYouTubeチャンネルを通じて、キャリア初となる広告モデルに起用されたことを報告しました。この吉報は、多くの苦難を乗り越えてきた彼を応援するファンにとって、心温まるニュースとなりました。

20日に公開されたチャンネル『ヤン・チスンのマクトゥブ』の映像で、ヤン氏は「すべて皆様のおかげです」と、改めてファンに対する深い感謝の意を表明しました。映像内では、かつての同僚である現役トレーナーらと共にトレーニングに励む様子が収められており、プロフェッショナルとしての健在ぶりをアピールしました。
パーソナルジム運営の現実と価格競争

番組内では、パーソナルジム(PT)の運営に関する話題が展開されました。ヤン氏は会員がジムを選ぶ際、最も重要視するのは「価格」であると指摘しました。誰でもレッスンを受ける前はトレーナーの真の力量を判断できないため、まずは費用が最大の判断材料になるという現実的な視点を提示しました。これに対し、現役トレーナーらも価格だけでなく、実際の指導プロセスを可視化し、会員を納得させるプロセスが必要であるとの考えで一致しました。
また、現代のジム運営に欠かせない管理アプリの効率性を目の当たりにしたヤン氏は、自身の全盛期にこうした技術があればもっと効率的に経営できたかもしれないと振り返りました。「あの頃から活用できていれば、今頃ビルを一棟買えたかもしれない。ジムの経営がうまくいっていればの話だが」という自虐的なジョークを交え、苦境にある現状をユーモアで昇華させました。
多額の詐欺被害とその背景

制作陣からアプリの導入を勧められた際、ヤン氏は現在、運営していたジムを閉鎖しており、トレーナーとして活動できる拠点がないという切実な事情を明かしました。彼がジムを失うことになった背景には、2019年に遭遇した深刻な詐欺事件があります。
当時、ソウル市江南区の建物を賃借してジムをオープンしましたが、建物の所有者が江南区庁との長期賃貸契約の事実を隠蔽したまま契約を結んでいたことが発覚しました。これにより、ヤン氏は突然の立ち退き命令を受け、住宅担保ローンなどで用意した伝貰保証金5億ウォンを含む、総額10億ウォン以上の多額の資産を失うという悲劇に見舞われました。韓国の不動産取引における「伝貰(チョンセ)」は、高額な保証金を預けて借りる独特の賃貸システムであり、一度のトラブルで生活基盤を根底から失うリスクがしばしば社会問題となります。


