
ワールドシリーズ第2戦:ミルウォーキーが逆転勝利
ミルウォーキー・ブルワーズは、本拠地アメリカンファミリー・フィールドで開催されたワールドシリーズ(WS)の初戦と第2戦を制し、球団創設以来初のチャンピオンシップ獲得へ大きく前進しました。第2戦は序盤に大量失点を許す苦しい展開となりましたが、新人遊撃手クーパー・プラット(22)が決勝打を放ち、劇的な逆転勝利を収めました。
新人遊撃手の苦悩と1回表の悪夢
試合開始直後の1回表、ミルウォーキーにとっては暗雲が立ち込める展開でした。1番打者ヤンディ・ディアス(タンパベイ)の平凡な内野ゴロを、今年6月にデビューしたばかりの新人遊撃手プラットが送球ミスし、失策を犯しました。プラットは前日の第1戦でも9回にベースを踏み損ねるミスを犯しており、ポストシーズンを通じて守備の重圧に苦しむ姿が見られていました。
この失策をきっかけにタンパベイ打線の勢いは止まらず、3番シンプソン、4番カミネロの適時打に加え、5番ヒックスに2ランホームランを許すなど、一挙4失点を喫しました。短期決戦であるワールドシリーズにおいて、この初回のアクシデントは致命的とも思える傷跡を残しました。
驚異的な粘りで試合を振り出しへ
しかし、レギュラーシーズン103勝を挙げ、ナショナルリーグ・チャンピオンシップシリーズ(NLCS)でドジャースを無傷のスイープで下したミルウォーキーの底力は本物でした。相手先発ドリュー・ラスムッセンに対し、ウィリアム・コントレラスやギャレット・ミッチェルの適時打で徐々に点差を詰め、4回に1点を追加。6回裏にはサル・フレリックのソロホームランが飛び出し、ついに同点に追いつきました。
汚名返上の決勝打とリリーフ陣の奮闘
試合を決めたのは、皮肉にも1回にミスを犯したプラットでした。7回裏、1死2塁のチャンスで打席に立ったプラットは、2ボール2ストライクからの5球目、外角のシンカーを正確に捉え、ライト前へ運ぶ逆転打を放ちました。打球が落ちた瞬間、プラットは咆哮し、これまでの守備の重圧から解き放たれた様子を見せました。
守備陣では、8回から登板したアーロン・アシュビーがタンパベイ打線を完全に沈黙させました。アシュビーはポストシーズン通算16イニング連続無失点という歴史的な記録を更新中であり、第2戦の締めくくりでも主軸のディアスをフルカウントの末に三振に仕留め、勝利を決定づけました。
今後の展望:歴史的快挙へ
ミルウォーキーは舞台をタンパベイのトロピカーナ・フィールドへ移し、27日に第3戦を迎えます。ワールドシリーズにおいて初戦・第2戦を連勝したチームが優勝する確率は非常に高く(55回中45回)、ミルウォーキーの初優勝への期待が最高潮に達しています。


