ヤンキースを卑下する発言をしたミルウォーキー監督
SI「ヤンキースが批判を招いた」と擁護
ニューヨーク・ヤンキースを「ひどいチーム」と評したワールドシリーズ優勝監督が謝罪に追い込まれた。ヤンキースを誹謗する意図はなかったとして、球団GMに直接電話を入れる事態に発展した。しかし、メジャーリーグ(MLB)最多優勝を誇るヤンキースのプライドはすでに傷ついている。パット・マーフィー監督の毒舌に対して、これといった明確な反論が難しい現状があるためだ。表現は過激だったが、核心を突いているのではないかという反応も広がっている。
ポッドキャストで明かされた謝罪の経緯
ミルウォーキー・ブルワーズのパット・マーフィー監督は、4日に公開されたニューヨーク・ポストのポッドキャスト「ザ・ショー」で、騒動後の対応を明かした。「自分の発言が知れ渡ったという事実を聞いてすぐに、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMに電話した」とし、「マイクがオンになっているとは知らなかった。自分の発言を後悔している」と語った。
発言の背景と「冗談」の真意
マーフィー監督は先月29日、ワールドシリーズ(WS)優勝直後のグラウンドで、一塁手のジェイク・バウアーズと喜びを分かち合っている最中に、ヤンキースを「ひどいチーム」「自分自身のためだけにプレーするチーム」と評した。監督はフリーエージェント(FA)として市場に出るバウアーズに対し、「大金持ちになるだろうが、お前がそのひどいヤンキースにいた時のことを忘れるな。選手全員が自分自身のためだけにプレーするチームだっただろう」と語りかけ、チームのためにプレーする姿勢の大切さを説いていた。
マーフィー監督は、この発言についてバウアーズと普段から交わしていた冗談の一環だったと説明している。「普段から『もう金持ちになってうちのチームを去るんだろう。うちは年俸を負担できないし、お前は我々の野球のやり方を忘れてしまうだろう』とからかっていた」とし、WS優勝後の興奮の中で不用意に録音されていたことを悔やんだ。彼は「ヤンキースを巨大組織の例として挙げただけだが、賢明ではなかった」と重ねて謝罪した。
沈黙を強いるヤンキースの苦境
論争は収束に向かっているが、ヤンキース側の面目は丸つぶれだ。2009年以降、17年間無冠という現状では反論も難しい。リーグ有数の資金力を持ちながら成果を出せておらず、今年も多額の年俸を費やしたものの、ポストシーズンでは早々に敗退した。対照的に、低い総年俸で優勝を勝ち取ったミルウォーキーとの対比が、ファンの間で議論を呼んでいる。
メディアから見た「批判を招いた理由」
スポーツ・イラストレイテッド(SI)のヤンキース専門メディア「ヤンキース・オン・SI」は、「ヤンキースがこのような批判を招いた」と論じている。同メディアは球団オーナー、キャッシュマンGM、アーロン・ブーン監督ら首脳陣を批判し、「絶えず失敗しているにもかかわらず、球団運営方式に根本的な問題があることを認めていない」と鋭く指摘した。韓国や日本のプロ野球界においても、高年俸選手を抱える球団の「チームワーク」と「成果」のバランスは長年の課題であり、今回の騒動は日米双方の野球ファンにとっても示唆に富むトピックとなっている。


