
欧州サッカーの歴史を塗り替えたコモの躍進
セリエAの新興勢力として注目を集めるコモが、欧州の舞台で驚異的な記録を打ち立てました。2026-2027シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)リーグフェーズ第4節、フランスのRCランスとのアウェイゲームにおいて、9-1という歴史的な大勝を収めました。この勝利により、コモは3勝1敗(勝ち点9)をマークし、大会順位を4位にまで押し上げています。
UCL史に刻まれる記録的スコア
今回の試合結果は、欧州サッカー史におけるいくつかの重要な記録を塗り替えました。まず、8点差での勝利はUCL史上最多得点差勝利のタイ記録となります。過去にはリヴァプール(2007年)やレアル・マドリード(2015年)が8-0で勝利した例がありますが、アウェイゲームに限れば、今回のコモの勝利はUCL史上最大の大差となります。
また、1試合9得点という数字は、2024年のバイエルン・ミュンヘン(対ディナモ・ザグレブ戦)に次ぐ史上2度目の快挙です。イタリアのクラブがUCLの1試合で9ゴールを挙げたのは史上初めてのことであり、セリエA全体の評価にも好影響を与える歴史的な一戦となりました。

止まらないゴールラッシュの全貌
試合は前半7分、アナスタシオス・ドゥヴィカスの先制ゴールで幕を開けました。その後も攻撃の手を緩めることなく、前半のうちに3-0とリードを広げます。後半に入るとさらに勢いは加速し、後半11分にはドゥヴィカスがハットトリックを達成。最終的に後半アディショナルタイムには、18歳のマッテオ・パパチョーリがUCLデビュー戦でゴールを決め、9-1という驚異的なスコアで試合を締めくくりました。
特にドゥヴィカスは、今大会の初戦から4試合連続ゴールという驚異的な記録を維持しており、コモの攻撃陣を象徴する存在となっています。また、ニコ・パスも1ゴール2アシストを記録するなど、若手選手を中心とした組織的な攻撃が結実しました。

セスク・ファブレガス監督の冷静な分析
歴史的な大勝を指揮したセスク・ファブレガス監督は、試合後のインタビューで喜びを示しつつも、終始冷静な姿勢を貫きました。彼は「コモというクラブとファンにとって忘れられない夜になった」と称賛しつつも、「私たちは常に謙虚であるべきだ。すべての試合がこれほど上手くいくわけではない」と選手たちを引き締めました。
セスク監督は、直後に控える週末のインテル・ミラノ戦へ視線を向け、「成功に浸るのではなく、次なる重要な試合に向けて準備を整える必要がある」と強調しました。イタリア国内での熾烈なリーグ戦と並行して戦うUCLでの快進撃は、今後の欧州サッカー界におけるコモの立ち位置を大きく変えるきっかけになりそうです。


