
アストン・ヴィラのヨーロッパリーグ(UEL)優勝により、イングランド・プレミアリーグ(EPL)に「6枚」のチャンピオンズリーグ(UCL)チケットが与えられるシナリオが継続することになった。しかし、そのシナリオの主人公もまた、他ならぬアストン・ヴィラである。
アストン・ヴィラは今回のヨーロッパリーグ優勝で、来シーズンのUCL本戦出場権を確保した。本来、EPLは1位から4位までのチームにUCL本戦チケットが与えられていたが、今シーズンは欧州サッカー連盟(UEFA)主催のクラブ大会でEPL勢が善戦したおかげで、協会クラブ係数が上位2位以内の協会に与えられる「欧州パフォーマンス・スポット(EPS)」により、UCLチケットを1枚追加で確保し、EPL5位までがUCLに出場できる状況となっていた。
ここにアストン・ヴィラがUEL優勝でUCLチケットをもう1枚持ち帰ったため、算術的にはEPLから6チームがUCLに出場すべきことになる。しかし、実際にはそう単純ではない。
EPLがシーズン最終戦を残す中、アストン・ヴィラは勝ち点62で、5位リヴァプール(勝ち点59)を抑えて4位につけている。もしアストン・ヴィラが4位でシーズンを終えた場合、EPLからは6チームではなく5チームのみがUCLに出場することになる。これは、リーグ4位に与えられるUCLチケットの価値が、UEL優勝で得たUCLチケットよりも優先されるためだ。この場合、アストン・ヴィラがUEL優勝で獲得したUCLチケットは他国のチームに割り当てられる。したがって、予定通りEPLの1位から5位までのみがUCLに出場できることになる。

それでは、6位まで合計6チームがUCLに出場するシナリオとはどのようなものだろうか。
そのためには、アストン・ヴィラがシーズンを4位ではなく5位で終える必要がある。この場合、アストン・ヴィラはUEL優勝で獲得したUCLチケットが適用される。これは、UEL優勝で確保したUCLチケットの価値が、EPSで確保したUCLチケットよりも高いためだ。この場合、EPSは6位のチームに適用され、最大6チームがUCLに出場できる。結局、アストン・ヴィラの最終順位によって、5チームになるか6チームになるかが決まるのである。
アストン・ヴィラは25日に行われるシーズン最終戦でマンチェスター・シティ(以下マンC)と対戦する。ホームゲームではあるが、決して楽な試合ではない。もしアストン・ヴィラがマンCに敗れ、同日にホームでブレントフォードと対戦する5位リヴァプールが勝利すれば、得失点差で大きく上回るリヴァプールがアストン・ヴィラを抜いて4位に浮上する可能性がある。
EPL6位争いをしているチームの立場からすれば、マンCとリヴァプールを応援しなければならない状況だ。現在6位は勝ち点56のボーンマスで、7位ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン(勝ち点53)とは勝ち点差3となっている。ボーンマスはノッティンガム・フォレストとの最終戦で引き分けるだけでも6位を確定させることができる。



