
2026年北中米ワールドカップの開催国カナダが、新たな歴史を刻んだ。
カナダは29日、米国シアトルで行われた大会ラウンド32で南アフリカ共和国と延長戦までもつれる接戦の末、1-0で勝利した。後半アディショナルタイム、ミッドフィールダーのスティーブン・ユスタキオがペナルティエリア外から放った右足のミドルシュートがネットを揺らし、勝負を決定づけた。
これによりカナダは史上初めてワールドカップのトーナメントで勝利を収め、ベスト16に進出した。1986年の初出場ではグループリーグ3戦全敗、2022年カタール大会でもグループリーグ敗退に終わったカナダが、今回ついに新しい歴史を作ったのである。
試合内容においてもカナダが優勢だった。ボール支配率では42対58と劣ったものの、シュート数では12対6と上回った。前半から強いプレッシングと素早いサイド攻撃で南アフリカを押し込んだが、決定力に欠けた。南アフリカはGKの好セーブと堅い守備で耐え続け、勝負は試合終盤まで持ち越された。

ユスタキオが後半アディショナルタイム2分、アーク正面から果敢に放った右足シュートはDFに当たりながらゴール隅に吸い込まれた。試合を通して耐えていた南アフリカは、最後の瞬間に崩れてしまった。
カナダは負傷が懸念されていたアルフォンソ・デイビスが問題なく出場し、左サイドで積極的な突破を見せた。ジョナサン・デイビッドとともに攻撃を牽引し、ユスタキオは中盤で試合をコントロールするだけでなく決勝ゴールまで決め、勝利の立役者となった。
ジェシー・マルシュ監督は試合後、「選手たちは歴史を作った。今回の勝利はカナダサッカー全体にとって重要な瞬間だ」と語り、「まだ終わりではない。さらに高みを目指している」と意欲を示した。マルシュ監督は、韓国が洪明甫監督を選任する前に有力な候補として名前が挙がっていた人物でもある。
南アフリカはグループリーグで韓国を破り、史上初のトーナメント進出を果たした勢いを続けることはできなかった。粘り強い守備で延長戦まで持ち込んだが、最後の集中力の差を埋められなかった。
カナダはラウンド16で、オランダとモロッコの勝者とベスト8進出をかけて対戦する。



