
「対戦相手が変わっても戦術は同じだった」「試合体力を向上させるための備えが不足していた」
これは韓国サッカー代表チームの2026北中米W杯での失敗についての話ではない。12年前に痛恨の自己反省を込めて発刊された「参考書」の指摘である。大韓サッカー協会は2014年ブラジルW杯の失敗後、初めて白書を発刊した。当時、洪明甫(ホン・ミョンボ)監督が率いた代表チームは、1分け2敗でグループリーグ最下位に終わった。協会はその後、代表チームのコーチングスタッフ、選手、支援スタッフ、ジャーナリストなど47人への深層インタビューを行い、326ページにわたる報告書を作成した。洪明甫監督の戦術的失策や協会の運営失敗などの過ちを総合的に整理した。協会は当時、「今後のW杯に向けた青写真のための反省文であり、教本として活用する」と白書発刊の背景を明かしていた。
「洪明甫監督の失敗シーズン1」に関するこの報告書の指摘は、今回の「北中米の惨事」とも驚くほど似ている。12年前の白書は、洪明甫監督の最大の弱点として「戦術的柔軟性の欠如」を真っ先に挙げた。当時、洪監督は親善試合から本大会まで「4-2-3-1」フォーメーションの枠組みだけに固執し、相手に合わせた柔軟な戦術運用ができなかったと批判された。

驚くべきことに、今大会で洪監督は「スリーバック」のみに固執する姿勢を見せた。2014年ブラジル大会のフォーバックを基盤とした4-2-3-1フォーメーションも、実質的には守備的MFを2人置く守備的戦術に近いものだった。
今回は昨年からテストしていたスリーバックを主戦術として活用した。洪監督のスリーバックは、現代サッカーで用いられる攻撃志向のスリーバックではない。3人のセンターバックのうち左右の守備者が果敢に攻撃参加して数的優位を作る形とは異なる。洪監督は攻撃すべき時でさえ、後ろに守備者3人を残す極めて守備的な形態で運用した。
チェコ戦で2-1と勝利した後も、洪監督は第2・第3戦まで同じ戦術に固執した。相手に合わせた戦術は見当たらなかった。スリーバックが通用しない場合に備えたプランBもなく、守備的なコンセプトを捨てきれなかった。盲目的な戦術固執の結果、キャプテンのソン・フンミンを2試合連続でキャリア最低のタッチ数に追い込み、孤立させた末に2試合連続無得点という結果を招いた。
体力管理と支援行政の失敗もそのまま重なる。2014年の白書では、ブラジル現地の過酷な気候と極端な移動距離を考慮できなかった「イグアス・キャンプ地」の選定と「後半戦の急激な体力消耗」を致命的な失敗の原因として挙げた。

今回の代表チームは、米ソルトレイクシティでの事前トレーニングとグアダラハラでのキャンプで、「高地適応」のみに焦点を合わせた。第1・第2戦ではある程度の高地適応の効果も見られた。しかし、決勝トーナメント進出がかかった最終第3戦が行われるモンテレイに対する準備が不十分だった。高地から降りてきて、高温多湿な場所での事前準備ができていなかったのだ。南アフリカ戦で選手たちがまともに走れず、「集団食中毒にでもかかったのか」と問われるほどコンディション管理に失敗した。
「選手たちの体がなぜこれほど重いのか理由がわからない」という洪監督の言葉は、12年前の白書に記された体力管理マニュアルをまともに確認していなかったことを自ら告白したようなものだ。
洪監督とサッカー協会は、よく作られた過去の参考書さえ実利的に活用できず、同じ「誤答ノート」を刻んでしまった。



