
国際サッカー連盟(FIFA)が2026北中米ワールドカップ(W杯)で導入した義務的なハイドレーションブレイク(給水タイム)の効果について、大会終了後に再検討を行う。
FIFAのアーセン・ベンゲル・グローバル・フットボール・ディベロップメント責任者は19日、BBCとのインタビューで「ハイドレーションブレイクは一部の試合で良い反応を得られなかった」とし、「W杯終了後、どのような影響を及ぼしたのか分析する」と明らかにした。
FIFAは今大会において、米国、メキシコ、カナダで開催される全試合で、気象条件に関係なく前後半それぞれ3分間のハイドレーションブレイクを義務的に適用した。
FIFAは選手保護のための措置だと説明したが、試合の流れを断ち切るという批判が相次いだ。休憩時間に中継局が広告を編成したことで、商業的な目的の方が大きいのではないかという指摘も出た。
ベンゲル氏は「試合結果を変えるほどの影響はなかったと見られる」としつつも、「サッカーを見る人々のために存在するものである以上、大会後に結論を下す」と述べた。
続けて「特に屋根付きのスタジアムでは、観客が満足しないケースが多かった」とし、「大会開始前に全試合で一律に適用すると決定していたため、維持された」と説明した。
大会が進むにつれ、試合中断に不満を示す観客のブーイングも増えていった。
BBCによると、米FOXスポーツのW杯中継における30秒の広告料は平均20万〜30万ドル水準であり、米国代表チームの試合やトーナメント後半には最大75万ドルまで高騰したと伝えられた。
ハイドレーションブレイクが事実上の作戦タイムとして活用されているとの指摘もあった。監督たちが選手を呼び寄せ、戦術を修正したり位置取りを指示したりする場面が繰り返された。
欧州サッカー連盟(UEFA)は、ハイドレーションブレイクの常時導入計画はないと明かした。イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督も今大会中、「試合の流れを断ち切り、サッカーのアイデンティティを変えてしまう」と否定的な立場を示した。
一方で、スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督は「選手の健康が優先だ」とし、「少し休んで体を冷やしてから試合を続けるのは正しい措置だ」と評価した。
ベンゲル氏は、参加国を従来の32カ国から48カ国に増やしたW杯の拡大改編については肯定的に評価した。
同氏は「大会前には疑問も呈されたが、より多くのチームに機会を提供する必要があった」とし、「正しい決定であり、成功した大会となった」と語った。


