「ユースからW杯まで」デ・ラ・フエンテ監督が築いたスペインの“黄金時代”

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「ユースからW杯まで」デ・ラ・フエンテ監督が築いたスペインの“黄金時代”
20日、北中米ワールドカップ優勝を果たし、トロフィーにキスをするスペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督。AFP=時事通信

スペインの2026年北中米ワールドカップ優勝は、一朝一夕にして成し遂げられた結果ではなかった。その中心には、10年以上にわたりスペインのユース代表チームから選手たちを丁寧に育て上げてきたルイス・デ・ラ・フエンテ監督(65)の存在があった。

スペインは20日、米ニューヨークのニュージャージー・スタジアムで行われたアルゼンチンとのワールドカップ決勝で、延長戦の末に1-0で勝利し、2010年南アフリカ大会以来16年ぶり、通算2度目の優勝を果たした。スペインは今回のワールドカップ優勝により、Aマッチ史上最長記録となる「38試合連続無敗」という前人未到の金字塔を打ち立てた。



スペインの優勝を導いたデ・ラ・フエンテ監督は試合後、「このような選手たちと共に仕事ができるのは本当に祝福だ。彼らはサッカーを愛し、競争を楽しみ、毎日向上しようと努めている」と語った。続けて「選手たちと国民全員のために嬉しい。今はただ、この瞬間を楽しみたい。このチームの最大の長所は選手たちだ。素晴らしい選手たちがいたからこそ、監督としても良い結果を出せた」と述べ、選手たちに功績を譲った。

彼は華やかな弁舌やカリスマ性よりも、選手たちとの信頼関係を重視する指導者として有名だ。決勝を前にしたスペイン紙エル・パイスとのインタビューでも、「私は虚勢を張るようなことは言わない。選手たちは私の言葉よりも、私の行動を見てモチベーションを高めるのだ」と語った。また、「スタメンとベンチを区別はしない。全員が同じ価値を持つ選手だ」と強調した。

「ユースからW杯まで」デ・ラ・フエンテ監督が築いたスペインの“黄金時代”
20日、北中米ワールドカップ優勝を果たし、表彰式でトロフィーを掲げるスペインのデ・ラ・フエンテ監督。EPA=時事通信

今回の優勝は、彼の指導者人生を集大成した結果でもある。選手時代にアスレティック・ビルバオやセビージャで活躍した彼は、指導者に転身後、長年にわたりユースチームを率いてきた。2013年にスペインU-19代表監督に就任して2015年のU-19欧州選手権優勝を導き、2018年にはU-21代表の指揮を執り、2019年のU-21欧州選手権で頂点に立った。2021年の東京オリンピックではスペインを銀メダルへと導いた。

2022年カタール・ワールドカップ直後にA代表監督へ昇格してからは、さらなる成功が続いた。2023年のUEFAネーションズリーグでスペインに史上初優勝をもたらし、2024年の欧州選手権(ユーロ)制覇に続き、今回のワールドカップまでをも手中に収めた。

彼の最大の功績は、ユースとA代表を自然な形でつないだ点にある。現在スペインの主軸であるウナイ・シモン、ミケル・オヤルサバル、ミケル・メリーノ、ダニ・オルモ、ファビアン・ルイスらは、いずれもデ・ラ・フエンテがユース代表時代に直接指導した選手たちだ。ここにラミン・ヤマルやパウ・クバルシといった次世代のスターたちまでを自然に代表チームに定着させ、世代交代を成功裏に完遂させた。

今回のワールドカップにおいて、彼のカラーは明確だった。スペインはグループリーグから決勝まで、盤石なポゼッションサッカーを維持しつつも、強固な前線からのプレスと素早い攻守の切り替えを武器に、フランスやアルゼンチンを次々と撃破した。準決勝直後、デ・ラ・フエンテ監督は「我々は2010年の優勝チームの精神を取り戻した」と語り、決勝ではその約束を現実のものとした。

「ユースからW杯まで」デ・ラ・フエンテ監督が築いたスペインの“黄金時代”
20日、北中米ワールドカップ決勝のアルゼンチン戦で選手たちを鼓舞するスペインのデ・ラ・フエンテ監督。ロイター=時事通信


2010年にビセンテ・デル・ボスケが「ティキタカ」の時代を切り拓いたとすれば、2026年のデ・ラ・フエンテは、ユース育成と世代交代、そして組織力を融合させた新しいスペインサッカーを完成させた。彼のワールドカップ優勝は、ユース時代から10年以上続いてきたプロジェクトが結実した結果であった。

Grey

K-pop & Sports Content Editor

worked in Asia National News Media since 2019
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