代表チームとは合流せず単独帰国
家族が待つ故郷ロサリオで静かな休息へ

2026年FIFA北中米ワールドカップ(W杯)で惜しくも準優勝に終わったアルゼンチン代表の主将、リオネル・メッシ(インテル・マイアミ)が、代表選手団とは行動を共にせず、一人で静かに帰国した。
米スポーツ専門メディア『ESPN』は22日、「メッシは2026年北中米W杯決勝でスペインに敗れ準優勝に終わった後、心身を休めるためにアルゼンチンのロサリオへ帰国した」と報じた。ロサリオはメッシが生まれ育った、愛着の深い故郷だ。
アルゼンチンは今月20日、米ニュージャージー州イーストラザフォードのニューヨーク/ニュージャージー・スタジアムで行われた決勝戦でスペインと対戦。延長戦にもつれ込む大激闘の末、0-1で敗れて準優勝に終わった。2022年のカタール大会に続くW杯連覇の夢に挑んだアルゼンチンだったが、無情にもスペインの厚い壁に阻まれ、あと一歩のところで悲願を逃す形となった。
アルゼンチン代表選手団の主力メンバーは、メッシに先駆けて21日に首都ブエノスアイレスへ到着。街は国旗や代表ユニフォームを掲げた熱狂的な市民で埋め尽くされ、激闘を終えた選手たちを労う盛大な凱旋イベントが開催された。

しかし、この大々的なパレードや祝賀行事に、主将であるメッシをはじめとする一部の選手たちの姿はなかった。メッシはこの日、プライベートジェットで米フロリダ州フォートローダーデールを出発。狂騒に包まれるブエノスアイレスではなく、故郷のロサリオへと直接、翼を向けたのだ。
そこには、最愛の家族に対する深い思いやりがあった。実は、W杯開催中に「メッシの父親が亡くなった」という虚偽のデマ情報が流れ、メッシ自身も多大な心労を抱えていたという。そのため、派手な歓迎パレードに参加するよりも、まずは一刻も早く父親をはじめとする家族の元へ駆け寄り、静かな時間を共に過ごすことを最優先に選んだのだ。
ESPNは「多くのファンが横断幕や旗を掲げてメッシの帰国を心待ちにしていたが、彼は公の場に姿を見せることはなかった。飛行機が着陸すると、メッシと家族を乗せた車はすぐに、ブエノスアイレスから北に約300キロ離れたフネスの自宅へと向かった」と、当時の緊迫しつつもプライベートを重視した様子を伝えている。
メッシは十分な休息を確保するため、今月30日に予定されている米メジャーリーグサッカー(MLS)のオールスターゲームも欠場することが決まっている。故郷で愛する家族に囲まれながら傷ついた心身を癒やし、7月末から8月初旬頃にインテル・マイアミのトレーニングに復帰する見通しだ。


