

マンチェスター・ユナイテッド(マンU)の主将、ブルーノ・フェルナンデスがクラブとの再契約交渉において難航を極めているようだ。
そんな中、サウジアラビアのプロリーグがフェルナンデスの獲得に熱烈な関心を示しているという情報が飛び込んできた。
英トリビューンは22日(韓国時間)、イタリアの著名ジャーナリストであるジャンルイジ・ロンガリ氏の報道を引用し、「フェルナンデスとマンUの再契約交渉が難航しており、残留に暗雲が立ち込めている」と報じた。
ロンガリ氏は自身のSNSを通じて、「フェルナンデスとマンUは、現時点で再契約の合意に至っていない。直近の交渉もポジティブな進展は見られず、すでに複数のクラブが彼の代理人に接触を開始している」と明かしている。
同メディアは、「マンUは主将であるブルーノを引き留めるため、現在の年俸体系を上回る破格の条件を提示する意向があるとも言われている」としつつも、「しかし、交渉が遅れる間にトルコやサウジアラビアのクラブが虎視眈々と獲得を狙っており、状況は刻一刻と複雑さを増している」と解説した。

フェルナンデスは名実ともにマンUのみならず、プレミアリーグを代表するミッドフィルダーだ。彼に熱視線を送るクラブが存在するのは至極当然のことと言える。特にイングランド以外の海外クラブが、獲得に向けて積極的に動くには理由がある。それが「バイアウト」条項の存在だ。
バイアウトとは、契約で定められた特定の移籍金を支払うことで、クラブ間交渉をスキップし、選手本人と直接交渉できる権利を指す。そのため、多くの強豪クラブはチームの核心となる選手のバイアウトを法外な金額に設定し、事実上の「売却不可」リストに加えるのが常套手段だ。
フェルナンデスのバイアウト額は5700万ポンド(約1129億ウォン)と設定されている。この条件は海外クラブに対してのみ有効だ。この金額は決して安くはないが、圧倒的な資金力を誇るサウジアラビアのクラブにとって、不可能な数字ではないという点が大きな不安要素となっている。

マンU側のスタンスは揺るぎない。チームの象徴であるフェルナンデスを放出することは絶対に避けたい考えだ。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレティック」は、「フェルナンデスは現在のマンUにおいて、最も替えが利かない重要な選手だ。コンディションが万全な時、彼を止めることは不可能に近い」と最大級の賛辞を贈った。
続けて同メディアは、「フェルナンデスの『無から有を生み出す』唯一無二の能力は、多くのファンを魅了し続けてきた。クラブ最高の選手に贈られる『サー・マット・バスビー年間最優秀選手賞』を4度も受賞した事実は、彼がいかにチームの精神的支柱として、不安定な時期のチームを支え続けてきたかを証明している」と評価している。
また、「オールド・トラッフォードでの滞在期間中、彼はその特異なスタイルゆえに称賛と批判を一身に浴びてきた。常に果敢にボールを前線へ供給しようとする彼の姿勢は、時に不用意なボールロストを招くこともあったが、過去6年間のマンUにおいて、彼ほど大きな影響力を発揮した選手は他にいない」と、その貢献度を強調した。
英メディア「ザ・サン」によると、マンUの首脳陣はフェルナンデスに対し、いかなるオファーがあろうとも彼を手放す意思はないことを明確に伝えているという。クラブとしては、一刻も早く再契約をまとめ上げ、バイアウト条項の引き上げや契約期間の延長を完了させたいのが本音だろう。
ロンガリ氏の情報によれば、マンUとフェルナンデスは今後も交渉を継続する予定だが、主将の去就をめぐる不確実性は高まる一方だ。


