
2026年バロンドールを巡る栄光のレースが終盤に差し掛かる中、英ガーディアン紙は、ハリー・ケイン、ロドリ、ラミン・ヤマル、キリアン・エムバペ、リオネル・メッシの5名を男子バロンドールの有力候補として選出し、その熾烈な競争構図を展望しました。
ガーディアン紙は、ロドリについて、ワールドカップ優勝と大会最優秀選手(MVP・ゴールデンボール)の二冠を達成した実績を高く評価しました。スペイン代表の主将としてチームを頂点に導いたロドリの功績は絶大で、スペインは今大会8試合でわずか1失点という驚異的な堅守を誇りました。ロドリは、パス成功率や試合のコントロール、守備面での献身性といった主要スタッツのすべてでトップクラスのパフォーマンスを披露。特に決勝戦では101本ものパスを成功させ、アルゼンチンに枠内シュートを一本も許さない盤石の守備で勝利の立役者となりました。
若き天才、ラミン・ヤマルも強力な受賞候補です。ガーディアン紙は、ヤマルが欧州選手権(EURO)とワールドカップという二つの大舞台での優勝を経験した事実に注目。バルセロナでも公式戦45試合で24ゴール18アシストという圧巻の記録を残し、ラ・リーガとスーペルコパの制覇を牽引しました。ワールドカップにおける彼のプレイは、単なる得点以上に、試合全体へ与えた影響力の大きさが際立っていたと高く評価されています。
個人記録で圧倒的な輝きを放ったのはハリー・ケインです。クラブと代表チームを合わせ64試合で73ゴールという驚異的な数字を叩き出し、2011-2012シーズンのリオネル・メッシ(82ゴール)に次ぐ、史上2番目のシーズン最多得点記録を達成しました。バイエルン・ミュンヘンのブンデスリーガ、DFBポカール、ドイツ・スーパーカップ優勝に大きく貢献し、ワールドカップでも6ゴールを記録。しかし、母国イングランドが惜しくも優勝を逃したことが、投票結果にどのような影響を与えるかが焦点となりそうです。
キリアン・エムバペは、ワールドカップのゴールデンブーツ(得点王)に加え、ラ・リーガとUEFAチャンピオンズリーグの得点王も獲得し、個人の得点能力としては図抜けたシーズンを過ごしました。ワールドカップ通算22ゴールという史上最多記録も樹立しましたが、フランスが決勝進出を逃したことや、所属チームで主要タイトルを掲げられなかったことが、受賞に向けてのハードルとなる可能性があります。
そして、39歳となったリオネル・メッシも依然として候補者リストに名を連ねています。ワールドカップでアルゼンチンを決勝まで導いたその手腕は、依然として世界最高レベルの競争力を証明しました。ガーディアン紙は、主要タイトルの獲得がなかったとしても、メッシがバロンドールの議論において常に名前が挙がる存在であると強調。40歳を目前にしてもなお、世界最高の舞台で候補者として並んでいること自体が、彼の偉大さの証明であると伝えています。
なお、2026年バロンドールの授賞式は、10月26日にイギリスのロンドンで開催されます。フランス・フットボール誌とUEFAは、バロンドール設立70周年を記念し、1956年の初代受賞者であるイングランドのレジェンド、スタンリー・マシューズを称える意味を込めて、この地での開催を決定しました。


