
欧州サッカー連盟(UEFA)と北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)が、欧州と北中米の国々が共に参加する「統合ネーションズリーグ」の創設を議論していることが分かりました。
英紙「ガーディアン」は21日、UEFAとCONCACAFが両大陸の96の加盟国が参加する新しいネーションズリーグを創設する案を協議していると報じました。議論はまだ初期段階ですが、早ければ2028年の欧州選手権(EURO)以降に最初の大会を開催する案が挙がっています。
この構想は、現在UEFAとCONCACAFがそれぞれ運営しているネーションズリーグを一つに統合する形です。参加国を実力に応じて複数のリーグに分け、リーグ戦を行った後、トーナメントと「ファイナル・フォー」を通じて優勝チームを決定します。
最上位リーグでは、スペイン、フランス、イングランド、ドイツなどの欧州の強豪が、メキシコ、米国、カナダなどCONCACAFの上位国と定期的に公式戦を行うことができます。
試合は既存のインターナショナルマッチウィーク(Aマッチ期間)を活用します。草案によると、9月、10月、11月にリーグ戦を行い、翌年3月にトーナメント、6月に決勝大会を開催します。既存のAマッチに新しい試合を追加するのではなく、現在のネーションズリーグの日程を代替する方式です。
長距離移動による選手の負担を軽減するため、日程を地域別にまとめて編成する案も検討されています。
UEFAとCONCACAFはすでに2018年からそれぞれネーションズリーグを運営しており、同じAマッチ期間を使用しているため、統合大会のための基本的な運営体制はすでに整っていると評価されています。
商業的効果も非常に大きいです。欧州の人気代表チームが米国やカナダ、メキシコなど北中米地域で定期的に公式戦を行えば、かなりの放映権料や入場料収入を期待できます。
特にメキシコサッカー連盟は、現在のCONCACAF内で得られる収益に限界があるという不満を抱いていると伝えられています。メキシコは南米サッカー連盟(CONMEBOL)に移籍する案まで初期段階で議論していましたが、欧州の強豪と定期的に対戦できるのであれば、CONCACAFに残留する経済的魅力が高まる可能性があります。
大会収益の相当部分を共同で分配する案も検討されており、規模の小さい国々にとっても貴重な追加の収入源となり得ます。
この統合ネーションズリーグが、長期的にはさらに拡大する可能性もあります。
ガーディアン紙は、アジアサッカー連盟(AFC)も将来的に「グローバル・ネーションズリーグ」に参加する案に関心を示していると把握されたと伝えました。現在、AFCは独自のネーションズリーグを運営していないため、すぐに合流するのは難しいですが、UEFAとCONCACAFが議論している大会構造は、他の大陸連盟が参入できるよう柔軟に設計される可能性があります。
日本や韓国も過去にCONCACAFゴールドカップに招待チームとして参加した実績があります。実際にAFCまでこの統合大会に加われば、日本や韓国が欧州や北中米の強豪を相手に定期的な公式戦を行う、新しいナショナルチームの大会が誕生するかもしれません。
今回の議論は、単なる大会改編以上の意味も持っています。
UEFAとCONCACAFは最近、国際サッカー連盟(FIFA)のワールドカップ事業権売却を巡る議論以降、ジャンニ・インファンティーノFIFA会長の退陣を要求し、連携を強化しています。両連盟は来年3月のFIFA会長選挙で、インファンティーノ会長に対抗する代替候補を擁立する案も共に議論していると伝えられています。
ガーディアン紙は、統合ネーションズリーグの推進もまた、FIFA中心の国際サッカー秩序に対するUEFAとCONCACAFのさらなる挑戦であると解釈しています。
UEFAは関連するコメントを拒否しましたが、計画を知る関係者は両連盟間で議論が進んでいるという事実を確認しました。CONCACAFも直接的な言及は避けつつも、他大陸との協力を継続してきたという点を強調しています。


