
イングランド・プレミアリーグ(EPL)の監督席で「百戦錬磨のベテラン」を見つけることがますます難しくなっている。選手より一世代上のベテラン指導者がチームを率いた過去とは異なり、今や30〜40代の監督がリーグの主流となった。
ガーディアン紙は30日、今シーズンのEPL監督のうち50歳以上はわずか4人で、過去20年間で最も少ないと報じた。最高齢は63歳のデヴィッド・モイーズ・エヴァートン監督である。ウナイ・エメリ(54)、オリヴァー・グラスナー(52)、レジス・ル・ブリス(50)がそれに続く。一方、ブライトンのファビアン・ヒュルツェラー監督は33歳、ニューカッスルのマティアス・ヤイスレ監督は38歳だ。
かつてはある程度選手生活を送った後に指導者へ転向するのが一般的だった。選手生活を30代半ばまで続け、コーチ経験まで積めば、監督になる時期も自然と遅くなった。しかし最近は「良い選手でなければ良い監督になれない」という認識は薄れている。指導者を選手キャリアの延長線ではなく、独立した専門職として見始めたからだ。
ヒュルツェラーがその例だ。バイエルン・ミュンヘンやホッフェンハイムなどのユースシステムで選手として成長したが、22歳頃から指導者生活に集中した。ヤイスレも怪我のため20代半ばで選手生活を終え、早々に指導者の道に入った。ユリアン・ナーゲルスマンやトーマス・トゥヘルなど、ドイツ出身の指導者に特にこのような事例が多く見られる。
若い監督が増えたもう一つの理由は、現代サッカー監督の業務強度だ。過去の監督は、選手選抜や戦術、試合運営において絶対的な権限を行使する「ボス」に近い存在だった。現代の監督は違う。コーチだけでなく、戦力分析官、データアナリスト、スポーツ科学者など数多くのサポートスタッフを管理しながら、毎日膨大なデータを検討しなければならない。
トレーニングもはるかに緻密になった。キーラン・マッケンナがイプスウィッチを指揮していた当時、コーチ陣は午前6時からその日のトレーニング計画を報告していた。マッケンナはトレーニング場の各エリアとトレーニング方法を直接確認し、選手が立つ位置から水筒を置く場所まで細かく管理した。
トレーニングが終わった後も、コーチたちは映像を再分析して改善点を見つけ、翌日のトレーニングを設計した。再び午前6時に報告が始まる。同じトレーニングを繰り返して選手たちが退屈を感じることを避けるため、トレーニング方式も絶えず変えた。
かつての名将ブライアン・クラフがシーズン中に休暇に出かけたり、トレーニング場に頻繁に姿を見せなくてもチームを指揮していたのとは全く別の世界だ。
監督の権限はむしろ減った。スポーツディレクターをはじめとするクラブ経営陣と絶えず協議しなければならず、選手獲得を勝手に決定することもできない。それでありながら、1ヶ月ほど成績が悪ければ解任される可能性がある。分析とトレーニング、選手管理、経営陣との関係、メディア対応まで全て責任を負わなければならない。
高い年俸と世界最高の舞台という名誉を得る代わりに、膨大な肉体的・精神的エネルギーを要求される職業になったといえる。
世界的な名将たちがクラブを離れ、代表チームへ移動する現象も同じ文脈で見ることができる。カルロ・アンチェロッティは60代半ば、ユルゲン・クロップは50代半ばでクラブ監督生活から離れた。トゥヘルも50代で代表チームの指揮を執った。毎週試合が続くクラブより、一定期間選手を招集して試合を行う代表チームの監督の方が、相対的に負担が少ないためだ。
EPLは依然として、監督であれば誰もが挑戦したい最高の舞台だ。しかし、1日単位で戦術とデータを分析し、選手団と数十人のスタッフを管理しながら、成績のプレッシャーまで耐えなければならない。監督の経験が重要でなくなったわけではない。監督という職業を維持するために必要な「エネルギー」の価値がそれだけ大きくなったのだ。それが、プレミアリーグの監督席が急速に若返っている理由である。


