踏みつけられ、顔面を打たれ
相手の集中マークに苦しむ
スペインメディアも「審判は何をしているのか」
攻撃ポイントなしで59分間奮闘
アトレティコはリヴァプールに逆転負け

イ・ガンイン(アトレティコ・マドリード)がリヴァプールを相手に試合序盤、チームの攻撃を牽引しましたが、相手の執拗かつ荒いプレーに苦しめられたとの評価が現地から上がっています。
スペインメディア「ムンド・デポルティーボ」は10日、英リヴァプールのアンフィールドで行われたアトレティコ・マドリード対リヴァプールの2026~2027 UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)リーグフェーズ第1節終了後、「リヴァプールはイ・ガンインに対して過度に荒いプレーを見せた」と指摘。「相次ぐ激しい反則にもかかわらず、審判団はこれを適切に制御しなかった」と強く批判しました。
イ・ガンインはこの日、3-5-2フォーメーションでフリアン・アルバレスと2トップを組み、前半を通して活発な動きでリヴァプールを翻弄しました。
しかし、イ・ガンインが本格的に実力を発揮し始めると、リヴァプール側も黙ってはいませんでした。イ・ガンインを集中マークで封じ込めようと画策しましたが、そのプレーは目に余るほど荒っぽいものでした。
前半28分、ボールの競り合いの過程でアレクシス・マック・アリスターの足の裏が見える危険なタックルを受けて倒れたイ・ガンイン。さらに前半33分には、リヴァプールの守備の要であるフィルジル・ファン・ダイクに踏まれ、スパイクが脱げてしまうという場面までありました。
災難はそれだけではありません。前半終盤にはミロシュ・ケルケズとドミニク・ソボスライから立て続けに顔面を打たれるという衝撃的なシーンも。結局、イ・ガンインは後半14分、アレハンドロ・グリマルドと交代し、この日の試合を終えました。
イ・ガンインは59分間の出場。サッカー統計専門サイト「FotMob」によると、パス28回中25回成功、ボールタッチ37回を記録。ロングパスは3回中3回成功と精度を誇り、キーパスも1本供給しました。攻撃ポイントこそなかったものの、短いプレー時間の中で自身の役割は十二分に果たしたといえます。
「ムンド・デポルティーボ」は、「イ・ガンインはコケとパブロ・バリオスを絶えずサポートし、アトレティコが前半のボール支配率で主導権を握る上で重要な役割を果たした」と称賛。さらに「アトレティコが試合の主導権を握り、先制ゴールを奪えた時間帯の中心には常に彼がいた」と強調し、リヴァプールの選手たちがイ・ガンインの圧倒的な影響力を警戒し、意図的にラフプレーを集中させたのではないかと主張しました。
特に同メディアは、マック・アリスターがイ・ガンインの足首に向かってスパイクの裏を見せて突っ込んだにもかかわらず、VAR(ビデオ判定)を経て警告のみで済まされた点に不満を露わにしました。続いてファン・ダイクが背後からタックルし靴を脱がせた際も主審はノーカード。さらにソボスライが荒いタックルの末に顔面を打った際も、イ・ガンイン本人の抗議は虚しく、ダヴィデ・マッサ主審とVAR担当マルコ・ディ・ベッロの双方が見て見ぬふりをしたと指摘しています。「こうした連続する衝突により、イ・ガンインの試合への影響力が徐々に削がれてしまった」と同メディアは無念さを滲ませました。
結局、ディエゴ・シメオネ監督は後半14分にイ・ガンインとコケを同時に下げ、アデモラ・ルックマンとグリマルドを投入しましたが、アトレティコは最終的に1-2の逆転負けを喫することに。アトレティコ、そしてイ・ガンイン本人にとっても、非常に悔しさが残る夜となりました。


