
セレブレーションが招いた突然の退場処分
サッカーイスラエル代表で20歳のFWサイド・アブ・ファルヒ(コロラド・ラピッズ)が、UEFAネーションズリーグの試合中に見せたゴールセレブレーションにより退場処分を受ける事態が発生しました。
24日、オーストリアのリンツで行われたUEFAネーションズリーグ・リーグBグループ3のオーストリア戦。後半10分、アブ・ファルヒはヘディングシュートで同点ゴールを決めました。歓喜の瞬間、彼はコーナーフラッグを手に取り、銃を撃つような動作を披露。これに対し主審は即座にイエローカードを提示しました。すでに警告を1枚受けていたアブ・ファルヒは警告累積により、レッドカードが提示され退場となりました。
解釈が分かれる動作の真意
国際サッカー評議会(IFAB)の競技規則では、ゴールセレブレーションにおいて挑発的、あるいは嘲笑的・扇動的な行動をとった選手には警告を与えるよう定められています。
しかし、今回の動作が「銃」を模したものであるかは議論が分かれています。AP通信などの報道によると、この動作がビリヤードのキューに見立てたショットなのか、あるいは武器の発射を意図したものなのか、明確な判断は困難です。イスラエル代表のラン・ベン・シモン監督は、「彼は普段からゴールを決めるたびに、コーナーフラッグをビリヤードのキューに見立てるセレブレーションを行っている」と釈明しており、過去の習慣が誤解を招いた可能性があると示唆しています。なお、選手本人から現時点でこの件に関するコメントは発表されていません。
試合結果と国際情勢への影響
アブ・ファルヒを欠いたイスラエル代表は、数的不利の中でも後半45分まで1-1の接戦を演じましたが、試合終盤に立て続けに失点し、最終的に1-3で敗戦を喫しました。イスラエルとガザ地区をめぐる情勢が国際社会において極めて敏感な状況にある中、今回の出来事はサッカー界のみならず多方面から注目を集める結果となりました。
現在の国際情勢を鑑み、UEFA主催のイスラエル関連試合は安全上の懸念から中立地開催となるケースが続いています。今後予定されているアイルランド戦についても中立地での開催が決定しており、スポーツと国際政治の関わりが改めて浮き彫りとなっています。


