
アルゼンチン代表として最後の試合に臨むリオネル・メッシ(39・インテル・マイアミ)に対し、指揮官であるリオネル・スカローニ監督が惜別の言葉と敬意を送った。アルゼンチンは7日、ブエノスアイレスのエスタディオ・モヌメンタルにてベナンとの親善試合を控えている。2026年北中米ワールドカップでの敗退を経て代表引退を表明したメッシにとって、この一戦が母国のユニフォームを纏う最後の日となる。
メッシのためのラストステージ
今回のベナン戦は、実質的にメッシの功績を称えるための引退試合として位置付けられている。2022年カタールワールドカップで世界制覇を成し遂げた当時のチームメイトたちも多く駆けつける予定であり、モヌメンタルは歴史的な一戦の舞台となる。ニコラス・オタメンディやロドリゴ・デ・パウルらが既に代表のトレーニングに合流しており、メッシと共に先発出場することが確実視されている。
アルゼンチン代表における不滅の金字塔
メッシがアルゼンチンサッカー界に残した足跡は計り知れない。ワールドカップ優勝に加え、コパ・アメリカでの2度の頂点、北京オリンピックでの金メダル獲得など、長年にわたり代表チームを牽引してきた。Aマッチ通算208試合に出場し、125ゴールという数字は同国歴代最多記録であり、男子選手として史上初となるワールドカップ決勝戦への3度の先発出場を果たした実績も持つ。

スカローニ監督が語る「恋しさ」と「プロ意識」
スカローニ監督はメッシが築き上げた遺産を「比較できない特別なもの」と称賛した。監督は「私たちがサッカーを続ける中で、メッシがピッチにいるときに感じられるあの特別な感情は唯一無二のものだ。今後、彼がピッチで見せていたような輝きを誰にも見ることができないという事実に、私たちは寂しさを覚えることになるだろう」と率直な胸中を明かした。
また、監督はピッチ外でのメッシの姿勢についても言及した。「彼は誰よりも早く練習場に到着し、最も遅く去る選手だった。自己管理や試合に向けた徹底した準備の姿勢は、全ての選手にとって最高の模範であり続けてくれた」と、そのプロフェッショナリズムを改めて強調した。
次世代へのバトンとアルゼンチン代表の未来
メッシの時代が終わりを迎える一方で、スカローニ監督はチームの競争力維持に自信を見せている。監督は「アルゼンチン代表というチームはこれからも続いていく。今後も高いレベルを維持できると確信している」と述べた。実際、ワールドカップ以降の親善試合でもチームは好調を維持しており、若手選手たちの台頭も目立っている。

エミリアーノ・マルティネスやエンソ・フェルナンデスといった主軸に加え、ニコ・パスやフランコ・マスタントゥオーノといった若き才能が、ポスト・メッシ時代のアルゼンチンを支える準備を進めている。メッシの姿がピッチから消えたとしても、彼が約20年間かけて浸透させた文化は、アルゼンチン代表の血として受け継がれていくだろう。


