
韓国代表チームの内部対立とチーム運営をめぐる議論が過熱する中、イギリスの有力紙「ガーディアン」が韓国サッカー界の現状について厳しい見方を示した。2026年北中米ワールドカップでのグループリーグ敗退以降、代表チーム内部に根深く残る世代間の不和やリーダーシップの空白が、主将であるソン・フンミンの去就にも影を落としている。
英ガーディアン紙が指摘する韓国サッカーの危機
「ガーディアン」は30日、韓国サッカー界が直面する複合的な危機について報じた。報道によると、ワールドカップ以降、韓国代表チームは世代間の対立、大韓サッカー協会の統治能力の欠如などにより停滞しており、ソン・フンミンの主将職や先発出場が当然視されていた環境にも変化が生じているという。韓国では代表チームの不和が国民的な関心事となっており、協会に対する不信感が高まっている状況だ。

浮上する代表内の不和説と国政監査での指摘
代表チーム内部の不和説は、21日の国会文化体育観光委員会の国政監査においても公の場で言及されるに至った。チョン・ヨンウク議員は、一部の選手がソン・フンミンの名前を呼ばず「7番」や「あの人」といった呼称で呼んでいるという疑惑を提起した。
これに対し、大韓サッカー協会のイ・ヨンス会長職務代行は、チーム内の規律と解決の必要性を示唆しつつも、具体的な呼称の事実確認については言葉を濁した。韓国のスポーツ界では、チーム内の階層構造や年功序列が重視される一方、海外組と国内組の意識格差が深刻化しているとの見方が根強い。

リーダーシップの限界とソン・フンミンの今後
1996年生まれを中心とする中堅選手たちが、代表チームの刷新や新たなリーダーシップを求めていたとの報道もなされている。代表引退を検討したとされる選手らの存在も取り沙汰されており、大韓サッカー協会が混迷を極める中で、ソン・フンミンを取り巻く環境はかつてなく複雑化している。
「ガーディアン」は、現在34歳のソン・フンミンについて、かつてのような圧倒的なストライカーとしての地位から変化しており、今後は戦術的な起用の可否さえ議論の対象になり得ると分析した。一方で、6日のウズベキスタン戦でAマッチ最多得点記録を更新した実績を挙げ、彼が依然として韓国国民の支持を集める象徴的な存在であることも認めている。

アジアカップが問う韓国サッカーの真価
今後の動向については、2027年1月に予定されているアジアカップが重要な転換点になると予測されている。現在、サウジアラビアでの開催を控え、情勢悪化による延期の可能性も議論されているが、この国際大会での成果が、韓国サッカーの再浮上の鍵を握っているといえるだろう。


