
ウナイ・エメリ監督の「デスノート」を避けよ。
2025-26 イングランド・プレミアリーグ(EPL)の結末が、アストン・ヴィラのエメリ監督の手によって下されることになりそうだ。リーグ優勝、欧州チャンピオンズリーグ(UCL)出場権、そして降格圏など、「生死」を分ける戦いの真っ只中にアストン・ヴィラが立っている。勝利が切実なチームとの対戦を残しているアストン・ヴィラが、多くのチームの「運命」を左右することになる見通しだ。
ジ・アスレチックは21日、「エメリ監督がリーグ終盤、多くのチームの運命を握っている」と報じた。アストン・ヴィラが残りの試合でどのように勝ち点を積み上げるかによって、リーグ全体の勢力図が大きく揺れ動くという分析だ。
まず、優勝争いの行方にアストン・ヴィラの手が及ぶ。首位アーセナルが20日、2位マンチェスター・シティに1-2で敗れたことで、EPLの優勝争いは混戦模様となった。アーセナルより1試合消化が少ないマンチェスター・シティが勝ち点3差まで詰め寄っており、両者の競争は事実上振り出しに戻った。優勝争いは霧の中だ。こうした状況の中、アストン・ヴィラは来月25日のリーグ最終戦でマンチェスター・シティと対戦する。この試合の結果次第で、アーセナルとマンチェスター・シティの優勝の運命が分かれる可能性がある。

欧州チャンピオンズリーグ(UCL)出場権を巡る争いにおいても、アストン・ヴィラが中心にいる。現在リーグ4位につけているアストン・ヴィラは、5位リヴァプールに勝ち点3差、6位チェルシーには10ポイントの差をつけている。今シーズン、EPLのチームが欧州大会で好成績を収めているため、来シーズンのUCLには5チームが出場できる。アストン・ヴィラのUCL進出はほぼ確実と言える。
しかし、アストン・ヴィラがベスト4まで進出したヨーロッパリーグで優勝することになれば、状況は少し複雑になる。ヴィラがEPLで4位以内に入り、かつヨーロッパリーグで優勝した場合、EPLは5位までしかUCL出場権を得られなくなる。ヨーロッパリーグ優勝で得たUCL出場権は、イングランド外へ流出するためだ。
一方で、アストン・ヴィラが5位に転落し、かつヨーロッパリーグで優勝すれば、EPL6位のチームもUCLに進出できる可能性がある。6位チェルシーはもちろん、勝ち点48で並ぶ7位ブレントフォードと8位ボーンマスにもUCL出場権の希望が生まれる。これら3チームは、ヴィラがリーグ5位で終わり、かつヨーロッパリーグで優勝するというシナリオを描いている。
降格争いにおいてもヴィラの影響力が行使される。今シーズンのEPL降格争いで最大の関心事は、18位で降格圏に追い込まれたトッテナムの運命だ。17位ウェストハムに勝ち点2差をつけられ、トッテナムは崖っぷちに立たされている。毎試合が決勝戦のような戦いを残しているトッテナムは、5月4日にヴィラのホームで対戦する。トッテナムの命運を分けるかもしれない運命の一戦だ。

事実上UCL出場権を確保したエメリ監督が、どの試合に集中するかによって、多くのチームの悲喜が分かれることになりそうだ。

