
「バイキング軍団」の快進撃が止まった2026北中米ワールドカップ準々決勝で、判定をめぐる論争が巻き起こった。
ノルウェーは12日、米マイアミ・スタジアムで行われた北中米ワールドカップ準々決勝のイングランド戦で、延長戦までもつれ込む激闘の末、ジュード・ベリンガムにマルチゴールを許し、1-2で逆転負けを喫した。
ノルウェーはアンドレアス・シェルデルップの先制ゴールで主導権を握ったが、前半終了間際にベリンガムに同点ゴールを許すと、延長前半3分には再びベリンガムに逆転決勝ゴールを奪われた。1998年フランス大会以来、28年ぶりに本大会の舞台を踏んだノルウェーの挑戦は、準々決勝で幕を閉じた。
ノルウェーは拍手の中で挑戦を終えたものの、納得のいかない一つのシーンに不満を爆発させた。ベリンガムに同点ゴールを許す直前の場面が問題だった。
ノルウェーのGKエリアン・ニランのゴールキックが、スタジアム上空に設置されたカメラケーブルに当たり、ボールが落下したかのような状況が演出されたのだ。

イングランドはこのボールを奪うとカウンターを展開し、ベリンガムのゴールが生まれた。サッカーの規定によると、ボールが外部の構造物に当たった場合、主審は試合を中断し、ドロップボールで試合を再開しなければならない。ノルウェーの選手たちは主審のもとへ駆け寄り、得点を取り消すべきだと主張したが、受け入れられなかった。
ノルウェー側は、この日の主審を務めたクレマン・トゥルパン審判による誤審だと考えている。ノルウェーの「ネッタヴィーセン」は、1-1で迎えた後半10分にトールビョルン・ヘゲムが決めたゴールがビデオ判定(VAR)で取り消された件と合わせ、国際サッカー連盟(FIFA)を厳しく批判した。
海外メディアもこの判定に疑問を呈した。AP通信は同日、「ニランのゴールキックがスタジアム上空のカメラケーブルにわずかにかすったような姿が捉えられた」とし、「ニランのゴールキックが空中でおかしな軌道に変わるシーンが中継映像で確認された」と指摘した。
FIFAは誤審という主張に対し、証拠がないとして一線を画した。FIFAは試合後、「ボールに内蔵されたセンサーには、空中に浮いている間、何の信号グラフも記録されていない。ボールがワイヤーに触れて軌道が変わったという証拠はないことが確認された」と説明した。
しかし、FIFAが誤審を認めないケースはこれまでにもあった。VARが導入された4年前のカタール大会でも、外部には公開されなかっただけで2度の誤審があった。当時、韓国と同じグループだったウルグアイが、ポルトガル戦で審判の誤審によるPKで追加点を許したシーンが代表的だ。誤審を防ぐべきVARが主審に「PKが正しい」と意見を伝えたが、大会終了後に規定解釈の誤りであったことが判明した。もちろん、誤審によって変わってしまった結果が覆ることはなかった。


