
アメリカン・リーグ(AL)のオールスターチームが、圧倒的な投手陣の厚みを武器にナショナル・リーグ(NL)のオールスターチームを破った。2打点の決勝打を放ったコーディ・ベリンジャー(ニューヨーク・ヤンキース)が、オールスターゲームのMVPトロフィーを手にした。
ALオールスターは15日、米ペンシルベニア州フィラデルフィアのシチズンズ・バンク・パークで行われた2026年シーズン・メジャーリーグ(MLB)オールスターゲームで、NLオールスターを4-0で下した。先発のディラン・シース(トロント)から抑えのブライアン・ベイカー(タンパベイ)まで、計11人が継投した投手陣が、NLオールスター打線を9回まで無失点に封じ込めた。許した安打はわずか3本、奪三振は15個を数えた。
投手陣の投球が非常に完璧だったため、ALが1回に挙げた3得点で勝負が決まった。
ALオールスター打線は1回表、ホームファンの歓声を受けてマウンドに上がったクリストファー・サンチェス(フィラデルフィア)を難なく攻略した。1死後、ヨルダン・アルバレス(ヒューストン)が中前安打で出塁し、続くシェイ・ランゲリアーズ(アスレチックス)が四球を選んだ。2死後にはボビー・ウィット・ジュニア(カンザスシティ)も四球で出塁した。
ALオールスターの6番・右翼手として先発出場したベリンジャーは、2死満塁の好機を逃さなかった。ベリンジャーは初球ファウル、2球目空振りで0ボール2ストライクと追い込まれたが、3球目と4球目を冷静に見送った。続く5球目、真ん中に入ってきた154.5kmのシンカーを軽快に捉え、内野の真ん中を抜いた。三塁走者のアルバレスと二塁走者のランゲリアーズがホームを踏んだ。ベリンジャーに続いて打席に入ったヤンキースの同僚ベン・ライスも安打を放ち、ALオールスターは3点目を追加した。

その後、試合は緊迫した投手戦となった。NLオールスターの投手陣も、サンチェス以降は無失点で相手打線を抑え込んだ。
8回表、ALオールスターのミゲル・バルガスがジャスティン・ロブレスキー(ロサンゼルス・ドジャース)からソロ本塁打を放ち、勝負を決定づけた。前のイニングにNLオールスターの7番手として登板し、3者連続三振を奪って勢いに乗っていたロブレスキーだったが、8回も続投したところで一撃を浴びた。試合はそのまま終了し、ALオールスターは直近29回のオールスターゲームで23勝目を挙げた。ALは過去10年間のワールドシリーズではNLに対して4勝6敗と負け越しているが、オールスターゲームに関しては圧倒的な優位を保っている。
ベリンジャーは自身3度目の出場となったオールスターゲームでMVPを獲得した。ヤンキースの選手としては史上4人目である。リーグで最も華やかな歴史を誇るヤンキースだが、オールスターゲームでは長らく大きな輝きを放てずにいた。1962年の第1回大会以降、37年間MVPを輩出できなかった。しかし、2000年のデレク・ジーターを皮切りに流れが変わった。今年、ベリンジャーが選ばれたことで、2000年以降だけで4人のMVPを輩出したことになる。ジーターとベリンジャーのほか、2013年のマリアノ・リベラ、2022年のジャンカルロ・スタントンがその栄誉に輝いている。
カイル・シュワーバー(フィラデルフィア)、フアン・ソト(ニューヨーク・メッツ)、ブライス・ハーパー(フィラデルフィア)らが並ぶNLオールスター打線は、試合終了まで沈黙した。3回まで3者凡退が続き、4回になってようやくソトがチーム初安打を放った。



