
「本当に光栄です。ただ、この瞬間を全力で楽しみたいですね」
ソン・フンミン(34・LAFC)が、自身初となる米メジャーリーグサッカー(MLS)オールスター戦を控え、高まる胸の鼓動を隠せなかった。
MLS事務局は、オールスター戦を翌日に控えた29日、公式チャンネルを通じてソン・フンミンのインタビュー動画を公開した。ソン・フンミンは「オールスター戦に参加できて本当に光栄に思います。リーグを代表する最高の選手たちと共に特別な時間を過ごせること自体が、私にとって非常に貴重な経験です」と語り、「スタジアムに足を運んでくださるファンの方々と一緒に、この素晴らしいお祭りを心ゆくまで楽しみたいです」と笑顔を見せた。
今回のオールスター戦は、ソン・フンミンにとって様々な意味で格別な舞台だ。長年活躍してきた欧州サッカー界には「オールスター戦」という概念が存在しない。そのため、彼が『オールスター』という名が冠されたプレミアイベントに参加するのは、プロデビュー以来、今回が初めてのことなのだ。昨年LAFCのユニフォームを着てアメリカに渡って以来、瞬く間にMLSを代表する看板スターとしての地位を確立したソン・フンミン。ファン投票と監督推薦を経て、堂々とオールスターのメンバーに名を連ねた。
ソン・フンミンは「このようなイベントは、他でもないファンのための特別な舞台です。多くのファンが最高に楽しい時間を過ごしてくれることを心から願っています」とし、「私自身も笑顔を絶やさず、このお祭りを全力でエンジョイします」と話した。続けて「普段はライバルとして戦っている他チームの選手たちと同じユニフォームを着てプレーするのも、新鮮で素晴らしい経験です」と、オールスター戦特有のアットホームな雰囲気に期待を膨らませた。

さらにMLS側は、今回のオールスター戦に集結したスター選手たちが「最も一緒にプレーしてみたい選手」として、こぞってソン・フンミンの名前を挙げたことを紹介した。現地メディアによると、数多くの取材陣が寄せた質問の中で最も多かったのが「敵から味方になった選手の中で、誰と一緒にトレーニングをし、ピッチに立つことを楽しみにしているか」という問いだったという。
そして、その答えの多くが「ソン・フンミン」に集中した。特に、通算3度のオールスター選出を誇るブラジル出身の元名門MFエヴァンドロ(FCシンシナティ)は、「ソン・フンミンとトーマス・ミュラー(バンクーバー・ホワイトキャップス)が、私が真っ先に選ぶ特別な選手たちです」と語り、さらにソン・フンミンについて「彼がいかに謙虚で素晴らしい人格の持ち主であるか、そして私たち全員をどれほど温かく迎え入れてくれたか、言葉では言い表せないほどです。彼と同じピッチに立てることは、本当に驚くべきエキサイティングな経験です」と大絶賛を惜しまなかった。
オールスター戦を翌日に控えて開催された「MLSオールスター・スキルチャレンジ」でも、ソン・フンミンは現地メディアやサポーターから最も熱視線を浴びる主役の一人だった。
シャーロットのバンク・オブ・アメリカ・スタジアムで行われた同イベントは、高精度な技術が求められるシューティング、パス、クロス&ボレー、そしてクロスバー当てなど、多彩なアトラクション形式の種目で競われた。ソン・フンミンが登場すると、スタジアムを埋め尽くしたファンから割れんばかりの歓声が沸き起こり、ウォーミングアップ中も笑顔で手を振り返すなど、持ち前の明るいキャラクターで現地の心を掴んだ。
ソン・フンミンは、パッシングチャレンジで特別ゲストとして参加した人気米俳優ダニー・ラミレスを撃破したものの、準決勝でティム・リーム(シャーロットFC)に惜しくも敗れ、決勝進出は逃した。

しかし、ソン・フンミンはその後もイベントを盛り上げ続けた。決勝戦では、宿敵だったリームがキックを行う際に笑顔でボールをセットするアシスタント役を自ら買って出たのだ。結果、カルレス・ヒル(ニューイングランド・レボリューション)を下して見事に優勝を飾ったリームと、まるで自分のことのように熱い抱擁を交わして喜びを分かち合った。
勝敗の結果よりもファンとの温かい交流を第一に考え、他クラブのスターたちと和気あいあいと談笑するソン・フンミンの姿は、現地の生中継カメラにも何度もクローズアップされ、お茶の間の話題を独占した。
当初、今回のオールスター戦は、世界的スーパースターであるリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)とソン・フンミンが同じチームで共演を果たす「夢のドリームタッグ」として世界中から大きな期待が寄せられていた。
残念ながらメッシはコンディション調整と休養のために不参加となり、「メッシ&ソン・フンミン」の共演は次回の機会へお預けとなった。しかしその分、ソン・フンミンがMLSの誇るトップアイコンとして先頭に立ち、お祭りの熱気を力強く牽引している。
ソン・フンミンの最近の卓越したパフォーマンスも、本戦への期待を一層高めている。ワールドカップを終えて所属のLAFCに戻って以降、リーグ戦で圧巻の連続ゴールを決めるなど、今まさにキャリア絶頂期のコンディションを維持している。「このような華やかな舞台は、選手にとっても一生の素晴らしい思い出になります」と語るソン・フンミン。「ピッチの上で最高のプレーを見せ、応援してくれるファンに素晴らしいエンターテインメントをプレゼントしたいです」と力強く意気込みを語った。



