

マンチェスター・ユナイテッド(マンU)が、イタリアの名門クラブで看板ストライカーとして君臨したドゥシャン・ヴラホヴィッチの獲得に再び関心を示している。
英メディア「メトロ」は29日(韓国時間)、マンUに所属するFWジョシュア・ザークツィーがセリエAへ復帰する場合、今夏の移籍市場でヴラホヴィッチの獲得を本格的に検討する可能性があると報じた。
ヴラホヴィッチは2000年生まれ、セルビア出身のストライカーだ。2022年からユヴェントスの中心選手として活躍してきたが、最近契約満了によりフリーエージェント(FA)の身分となった。昨夏にもマンUへの移籍説が浮上していたが、今回は選手がFAとなっただけに、マンU側も獲得に動く余地が十分に生まれたと言える。
マンUは今夏の移籍市場で、ジョシュア・ザークツィーとの別れを視野に入れている。2024年夏、約700億ウォンという高額な移籍金でセリエAから加入したザークツィーだが、チーム内での立ち位置は現状、非常に厳しいものとなっている。

ヴラホヴィッチは、マイケル・キャリック監督の戦術において大きな力となる存在だ。
新シーズンを見据えるキャリック監督は、主導権を握るプレスと試合をコントロールするポゼッションサッカーの構築に注力していると見られる。特に195cmのベンヤミン・シェシュコのフィジカルを活かし、相手の堅い守備ブロックをこじ開けることが攻撃戦略の要となっている。
ヴラホヴィッチの加入が実現すれば、こうした戦術的哲学を維持しつつ、選手起用の幅が大きく広がるはずだ。ヴラホヴィッチも191cmと長身であり、1試合平均1.49回の空中戦勝利を記録するほど、エアバトルにも強さを発揮する。
最大の強みは戦術オプションの多様化だ。
ヴラホヴィッチはその体格からターゲットマンタイプと思われがちだが、実際はスピードと足元の技術を兼ね備えた万能型のストライカーである。中でも特筆すべきは決定力だ。左足から放たれるシュートは極めて鋭く強力で、ボックス内での得点だけでなく、ミドルシュートやフリーキックでも高い精度を誇る。

懸念点は、高額な給与と繰り返される負傷だ。
イタリアのサッカー統計サイト「FBREF」によると、ユヴェントス時代のヴラホヴィッチの年俸は2222万ユーロ(約366億円)に達しており、チーム内でも最高水準だった。高年俸でありながら度重なる負傷で離脱することも多く、過去には不名誉なレッテルを貼られた時期もあった。
現時点でマンUが公式なオファーを出したわけではない。昨夏にも移籍の噂が駆け巡ったマンUだが、今度こそこのセルビアの看板ストライカーをオールド・トラッフォードに迎え入れることができるのか、今後の動向から目が離せない。


