

ソン・フンミンの最大の武器である「圧倒的なゴール決定力」に、今まさに陰りが見え始めている。
ソン・フンミンは30日(現地時間)、米ワシントンD.C.のアウディ・フィールドで行われた2026メジャーリーグサッカー(MLS)第23節のDCユナイテッド戦に先発出場し、フル出場を果たした。しかし、所属するLAFCは0-0のドローに終わった。
左ウイングとしてスタメンに入ったソン・フンミンは、デニス・ブアンガ、ジェレミー・エボビセと共にフロントラインを形成。相手ディフェンス陣から徹底的なマークをマークされたことで、序盤はスペースを見つけるのに苦労した。それでもソン・フンミンはサイドに固執せず、積極的に中央へとポジションを移し、自らゴールをこじ開けようと試行錯誤を繰り返した。
この日、ソン・フンミンは計4本のシュートを放ったものの、いずれも相手守備ブロックに阻まれた。ピッチを広く動き回りながらチャンスと見るやシュートを狙い、何度か鋭いパスも供給したが、最終的に得点やアシストといった直接的な結果を残すことはできなかった。

ソン・フンミンは、今月2日のバンクーバー・ホワイトキャップス戦を最後に、MLSで4試合、リーグスカップで3試合など、公式戦7試合連続で無得点と沈黙が続いている。今季はMLSで4ゴール、CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)チャンピオンズカップで2ゴールを記録し、公式戦で計6ゴールを挙げているものの、ここ最近は得点関与が完全にストップしてしまっている状況だ。
大黒柱であるソン・フンミンの不振は、そのままLAFCの失速に直結している。“サッカーの神様”リオネル・メッシ率いるインテル・マイアミと共に、MLSにおける有力なタイトル候補と目されていたLAFCだが、気づけば公式戦5試合連続で勝利から見放される事態に陥っている。
これで無得点試合が「7」にまで伸びてしまったソン・フンミン。しかし、彼のパフォーマンス自体が著しく低下しているわけではない。実際にこのDCユナイテッド戦でも、相手ペナルティエリア内でのタッチ数はチーム最多を記録。さらにシュート本数でも最多を誇り、ドリブル成功率でも両チームを通じてトップの数値を叩き出していた。

最大の問題は「ゴール決定力」にある。ソン・フンミンは今シーズン、実に75本ものシュートを放ちながら、わずか4ゴールにとどまっているのだ。期待得点(xG)の数値が「6.80」であるのに対し、実際のゴール数はそれを大きく下回っている。
昨シーズンのデータと比較すると、その差はさらに一目瞭然だ。ソン・フンミンがLAFCのユニフォームに袖を通した2025年夏以降、彼はわずか45本のシュートで12ゴールを叩き出していた。当時の期待得点(xG)は「7.33」であり、期待値を大幅に上回る驚異的なフィニッシュ精度を誇っていたのである。
一部のサッカーファンや専門家は、彼のクオリティや動き自体は依然としてトップレベルを維持しているため、「決定力はすぐにでも復活するはずだ」と前向きな見方を示している。しかし、エースの沈黙がチームの不調そのものであることは紛れもない事実だ。ソン・フンミンが一刻も早く本来の得点感覚を取り戻し、LAFCが真のタイトル候補としての輝きを取り戻す日が待たれる。


