
スペイン現地で、韓国代表MFイ・ガンイン(アトレティコ・マドリード)が、クラブのレジェンドであるアントワーヌ・グリーズマンの穴を急速に埋めつつあるという評価が高まっています。
「グリーズマンを完全に代わることは不可能だ」と強調していたディエゴ・シメオネ監督の懸念とは裏腹に、イ・ガンインは新たな背番号7番を背負い、彼自身のサッカースタイルでその重要な役割を果たし始めていると現地メディアは分析しています。
オサスナ戦で90分フル出場、1ゴールと圧巻のスタッツでMVPに選出
シメオネ監督率いるアトレティコ・マドリードは、スペイン・マドリードのリヤド・エア・メトロポリターノで行われたラ・リーガ第6節でオサスナと対戦し、4-0で完勝を収めました。
この試合で先発出場したイ・ガンインは、アトレティコ移籍後初となる90分間のフル出場を果たし、チームの大勝を決定づけるゴールを記録しました。終始、攻撃面で積極的な姿勢を見せ、シュート6本(うち枠内4本)、3度の得点機会を創出。パスは51回中39回を成功させ、ドリブル突破も2回試みてすべて成功させるなど、攻撃を力強く牽引しました。
守備面においてもボール回収5回、タックル2回、インターセプト1回を記録し、攻守両面で驚異的な運動量を見せました。試合後、公式の最優秀選手(MVP)に選ばれたほか、サッカー統計メディア「FotMob」では両チームを通じて最高評価となる「9.0点」を獲得しました。

スペイン紙「AS」も絶賛「すでにグリーズマンの役割を果たしている」
イ・ガンインの活躍に対し、スペイン現地メディアからも称賛の声が相次いでいます。大手スポーツ紙「AS(アス)」は、「イ・ガンインがすでにグリーズマンの役割を果たしている」と題した特集記事を掲載し、彼がアトレティコの新しい戦術的核として定着しつつあることを大きく報じました。
同紙は、イ・ガンインがシメオネ監督の複雑な戦術システムに素早く適応した点を高く評価しています。今シーズン公式戦7試合に出場して2ゴール1アシストを記録しており、新加入選手でありながら驚異的なスピードでチームに溶け込んでいる点に注目が集まっています。
特に、元エースであるグリーズマンとの比較は避けて通れないテーマです。グリーズマンはアトレティコのクラブ史上最多得点および最多攻撃ポイントを記録した象徴的なストライカーであり、昨シーズン終了後に米メジャーリーグサッカー(MLS)のオーランド・シティへ移籍しました。アトレティコは絶対的なエースと背番号7番を同時に失うことになり、その重責を引き継いだのがイ・ガンインでした。

シメオネ監督が語ったグリーズマンの偉大さと、新「背番号7」が担う課題
シメオネ監督は以前から、グリーズマンの穴を完全に埋めることは現実的に不可能であるという見解を示していました。今年8月にフランス紙「レキップ」とのインタビューで、「私は一人の天才とともに仕事をすることができた。彼を代えることは不可能だ。あのような特徴とオーラを持った選手は二度と現れないだろう」と熱く語っていました。
それだけに、イ・ガンインが受け継いだ背番号7番の意味は非常に重いものでした。グリーズマンのプレースタイルをそのまま模倣するのではなく、彼が去ったことによる戦術的な空白を、イ・ガンイン独自の強みである高いキープ力と創造性あふれるパスワークで埋めることが期待されていました。

攻守にわたる抜群の影響力、シーズンを通しての継続性に集まる期待
アトレティコがグリーズマンのいない新しい時代を迎える中、イ・ガンインは順調なスタートを切りました。今回のオサスナ戦で見せたパフォーマンスは、単に得点を決めたという結果以上に、試合の全プロセスに関与し攻守のバランスを保つという、チームの心臓としての役割を全うした点に価値があります。
もちろん、わずか数試合の活躍だけでレジェンドの功績をすべて代替したと評価するのは時期尚早かもしれません。しかし、シメオネ監督ですら「代わりはいない」と断言したグリーズマンの不在を感じさせないほど、イ・ガンインがチーム内での存在感を急速に高めていることは確かです。今後は、この好調なパフォーマンスをシーズン通して維持できるかどうかに注目が集まります。


