
かつてのイングランド代表MFが直面するキャリアの岐路
イングランド代表やトッテナム・ホットスパーで輝かしい実績を残したデレ・アリ(30)が、イングランド4部リーグのバーネットFCで再起を図る可能性が浮上している。現在フリーエージェント(FA)となっているアリは、バーネットのトレーニング施設「ザ・ハイブ」を借りてコンディションの調整を続けており、同施設内でシュート練習に打ち込む姿も目撃されている。
アリは昨年9月、イタリア・セリエAのコモとの契約を解除して以来、新たな所属先が見つからない状況が続いている。かつてはイングランド屈指の若手MFとして名を馳せた彼だが、度重なる怪我やパフォーマンスの低下により、近年は苦しい選手生活を強いられてきた。
バーネット指揮官の熱意と獲得への執念
バーネットを率いるディーン・ブレナン監督は、アリの獲得に対して極めて意欲的な姿勢を見せている。同監督は英メディア『ザ・サン』のインタビューに対し、「オーナーが『デレ・アリを獲得できる』と言うのであれば、私はロンドンマラソンでも走るつもりだ。20年近く走っていないが、それでもやり遂げるだろう」と冗談を交えながらも、獲得に向けた強い決意を語った。
ブレナン監督は、アリの現状について「人生の一部として思い通りにいかない時期もある」としつつ、「マウリシオ・ポチェッティーノ監督や、MKドンズ時代に彼を指導したカール・ロビンソンら、多くの指導者がアリを特別な才能の持ち主だと評価していた」と、そのポテンシャルを高く買っていることを強調した。また、現代サッカーの変化の速さが、彼のような選手にチャンスを与えにくくしている側面もあると分析している。
両者の過去の縁と今後の行方
ブレナン監督とアリの間には、代理人のハリー・ヒックフォードを通じた縁がある。ヒックフォードはかつてブレナン監督が指揮を執っていたヘメル・ヘムステッドでプレーしていた経歴を持ち、こうした関係性から過去にもバーネット側はアリにトレーニング合流の提案を行っていた。当時は実現に至らなかったが、状況は変化している。
現在、バーネットはリーグ2(イングランド4部)で首位を快走している。ブレナン監督は「すべての選手には関心と信頼が必要だ」と述べ、アリがその気になれば即座に受け入れる準備があると明言した。韓国のスポーツニュースでも取り上げられることの多いデレ・アリの動向だが、このイングランド下部リーグからの切実なラブコールが、彼の再起のきっかけとなるのか注目が集まる。


